射水の海の幸を楽しむ「2023朝どれ海鮮マルシェin新湊漁港」が22日、富山県射水市八幡町の新湊漁港で開かれた。朝に水揚げされた新鮮なベニズワイガニが販売され、大勢の来場者でにぎわった。
新湊沖で取れた生ガニや、滑川市産と石川県産のゆでガニ計6千匹が用意された。販売ブースが設けられた競り場は開始前から長蛇の列ができ、午前8時にイベントが始まると、来場者が次々に買い求めた。中には同4時ごろから待つ人もいたという。
親戚5人で訪れた高岡市神主町の介護士、細池一彰さん(39)はベニズワイガニを3袋買い、「塩ゆでにしてみんなで食べたい。新鮮な海産物を気軽に買うことができてうれしい」と笑顔を見せた。
新湊漁港で水揚げされた鮮魚も充実した。フクラギやカンパチ、アオリイカなど20種類以上の計1トンが並んだ。魚の鮮度を保つ「神経締め」の処理をする実演販売も人気を集めた。
飲食ブースは11店が出店し、ラーメンやシロエビの唐揚げ、菓子などを提供した。ダンスやよさこいのステージ発表も行われた。
実行委員長の塩谷俊之新湊漁協組合長は「大勢の人に来ていただき、コロナ禍を経て地域ににぎわいが戻ってきたことを実感できた」と話した。
市や新湊漁協、新湊水産物商業連合協同組合などでつくる実行委員会主催、北日本新聞社共催。