ティアフォー国内初の歩車混在レベル4取得 設計プロセス公開へ

株式会社ティアフォー(以下、ティアフォー)は10月20日、同社の自動運転システム「AIパイロット」が、道路運送車両法に基づく自動運転レベル4の認可を取得したと発表した。歩行者、一般車両が混在する環境での自動運転システムに対するレベル4認可は全国初という。

ティアフォーは認可に関連して得たプロセスや設計を全て自動運転システム開発のパートナーに公開する。

ティアフォーは神奈川県相模原市内の物流施設GLP ALFALINK相模原でAIパイロットを開発・運用した。システムを用いた自動運転バスが走行する敷地内の通路は、道路交通法が適用される道路に当たり、歩行者と一般車両が混在する。道路インフラなどを利用せずにシステムが自律的に認知・判断・操作を行う自動運転が今回、レベル4認可の対象となった。

AIパイロットは、さまざまな車両に搭載可能。オープンソース自動運転ソフトウェア「Autoware」とAutowareに対応するセンサーやコンピューター、車載情報通信のシステムで構成される。

ティアフォーは自動運転システムの研究開発と評価検証を進める。同時に、今回のノウハウをさまざまなEVの量産開発に活用する。全国の市街地でレベル4認可の取得を進めて、政府が2025年で自治体50カ所以上、27年100カ所以上を目指す自動運転システム導入をリードする方針。

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