本塁打量産中のフィリーズ打線 プレーオフ11試合で23本は歴代2位

昨季のナ・リーグ王者であるフィリーズは、ダイヤモンドバックスとのリーグ優勝決定シリーズ第5戦において、試合後半の一発攻勢で効果的に追加点を奪い、6対1で勝利。2年連続のワールドシリーズ進出に王手をかけた。MLB公式サイトによると、プレーオフの最初の11試合で23本塁打を放つのは、2004年のアストロズ(24本塁打)に次いで歴代2位の記録。サラ・ラングス記者は、本塁打量産中のフィリーズ打線について、これ以外にも10個の記録や事実を紹介している。

【1】カイル・シュワーバーはプレーオフ通算63試合目で20本塁打に到達。プレーオフ通算20本塁打は史上5人目の快挙だが、通算68試合目で達成したホセ・アルトゥーベを上回り、史上最速での20本塁打到達となった。

【2】シュワーバーはプレーオフで打球速度114マイル以上の本塁打を通算5本放っており、スタットキャストが導入された2015年以降では、ジャンカルロ・スタントンを抜いて歴代単独1位に。また、シュワーバーはスタットキャストで計測されたプレーオフの本塁打飛距離ランキングトップ5のうち、2位と5位にランクインしている(トップ5に複数ランクインはシュワーバーだけ)。

【3】シュワーバーは今回のリーグ優勝決定シリーズで5本塁打を放っており、単一のプレーオフ・シリーズでの本塁打数としては、2011年のリーグ優勝決定シリーズで6本塁打を放ったネルソン・クルーズに次ぐ歴代2位タイの記録。単一のプレーオフ・シリーズで5本塁打を放ったフィリーズの選手は、2009年のワールドシリーズで5本塁打のチェイス・アトリーに次いで2人目である。

【4】リーグ優勝決定シリーズ第5戦でシュワーバーが飛距離461フィート(約140.5メートル)、ブライス・ハーパーが444フィート(約135.3メートル)の本塁打を放ったが、プレーオフの1試合で440フィート以上の本塁打を2本放ったのは、スタットキャスト導入後では、ヤンキース(2018年地区シリーズ第2戦)、ブレーブス(2019年地区シリーズ第1戦)、アストロズ(2023年地区シリーズ第3戦)に次いで4チーム目。同一イニングでの達成はブレーブスとフィリーズだけである。

【5】シュワーバー、ハーパー、ニック・カステヤノスの3人が今年のプレーオフですでに5本塁打を記録。プレーオフで3人以上が5本塁打以上を放ったのは、2017年アストロズ(アルトゥーベ、カルロス・コレア、ジョージ・スプリンガー)、2022年フィリーズ(シュワーバー、ハーパー、リース・ホスキンス)に次いで3チーム目となった。

【6】シュワーバーとハーパーは直近2年間のプレーオフで合計22本塁打(11本塁打ずつ)を記録。エライアス・スポーツ・ビューロー社によると、2年スパンでの2選手合計の本塁打数としては歴代最多記録となった。

【7】シュワーバーとハーパーはフィリーズに加入してからプレーオフでそれぞれ11本塁打を放っているが、これはジェイソン・ワースと並ぶ球団タイ記録である。

【8】ハーパーはリーグ優勝決定シリーズ第5戦で重盗を決め、ホームスチールに成功。プレーオフの同じ試合でホームスチールと本塁打を記録した選手は、ランディ・アロザレーナ(2021年地区シリーズ第1戦)に次いで史上2人目となった。

【9】ハーパーが本塁打を放ったプレーオフの試合では、ハーパーの所属チームが11連勝中。エライアス・スポーツ・ビューロー社によると、これは歴代最長記録である。フィリーズ加入後、ハーパーがプレーオフの試合で本塁打を放つと、チームは10連勝中だ。

【10】フィリーズは今年のプレーオフで1試合3本塁打以上を5度記録。これは2002年ジャイアンツと並ぶ歴代最多タイ記録である。また、リーグ優勝決定シリーズ第5戦でJ・T・リアルミュートが2ラン本塁打を放ったことにより、フィリーズは「16本塁打連続ソロ」がストップ。これはプレーオフ史上最長記録だった。

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