茨城県那珂川河口に架かる海門橋下の大洗町側で22日、楽しみながら自然を守る「トヨタソーシャルフェス2023」(NPO法人大洗海の大学主催、茨城新聞社共催)が開かれた。参加した111人は、清掃や海洋ごみを使った工作を通して、環境問題への理解を深めた。
参加者は、河口に漂着したペットボトルや発泡スチロール片、釣り具などのごみを1時間ほど拾い集め、総重量は135キロに達した。
清掃後、微細な海洋ごみ「マイクロプラスチック」を樹脂で固め、これを食べて命を落とすこともある、カモメやカメなどのキーホルダーを作成。海洋ごみが生き物に与える被害に思いを巡らせた。
埼玉県深谷市から親子で参加した中学1年の吉野海音さん(12)は「日常生活で出るごみを多く拾った。生き物がマイクロプラを食べないよう、細かくなる前に回収したい」と話した。