偶然の再会で日常が少しずつ動き出す 唐田えりか主演 「朝がくるとむなしくなる」公開決定

第18回大阪アジアン映画祭インディ・フォーラム部門「JAPAN CUTS AWARD」を受賞した映画「朝がくるとむなしくなる」が、2023年12月1日より劇場公開されることが決まった。

「朝がくるとむなしくなる」は、「たとえわたし一人いなくたって、世界は回っていく」と人生に諦めを感じている女性が、疎遠になっていた元同級生との再会をきっかけに、自分らしさを取り戻していく再生の物語。会社を辞めてコンビニでアルバイトとして働く24歳の希。バイト先でもなかなかなじめず、現状を親にも伝えられずにいる。ある日、中学時代のクラスメイト・加奈子がバイト先にやって来る。最初はぎこちなく振る舞う希であったが、何度か顔をあわせるうちに加奈子と距離を縮めていく。この偶然の再会をきっかけに、希の日常が少しずつ動き出していく。

監督・脚本は、本作が「左様なら」に続く長編2作目となる石橋夕帆。石橋監督が当て書きしたという主人公・希を演じるのは、「寝ても覚めても」「の方へ、流れる」「死体の人」の唐田えりか。人生を模索する等身大の女性を体現している。希を優しく受け止める加奈子役を、「ソワレ」「ひらいて」などの芋生悠が務めている。

実生活でも10代の頃からの友人で、共演は初めてとなる唐田と芋生。唐田は「大好きな芋ちゃんと共演できた時間は、宝物になりました」と喜びを明かしている。

【コメント】

■唐田えりか
どうしたって朝はやってきてしまうし、朝はやってきてくれる。
心は日々、移り動かされるもの。
そっと背中を押してくださった石橋監督。
そして大好きな芋ちゃんと共演できた時間は、宝物になりました。
この映画が羽ばたく先に、どなたかの救いになりますように。

■芋生悠
特別な思い出になった『左様なら』から、
再び石橋監督と忘れられない時間を共にしました。
友達との再会。
大好きなあのセリフ。
時にはおかしくて堪らなかったり。
感じたままに綴じ込めました。
何でもない自分が少し愛おしくなる映画です。
多くの方々に届きますように。

■石橋夕帆(監督・脚本)
唐田さんと映画を作るならどんなお話がいいだろう、と考えたとき
自然とこの物語が浮かんできました。
そしてそこに芋生さんがいてくれたら、
ふたりの信頼関係をベースにきっと素敵な作品を作れるだろうと思いました。

学校に行って、会社に行って、あるいは家事や育児、介護をして。
“頑張る”を積み重ねていく事は、決して当たり前の事ではありません。
自分でも気がつかない内に心はどんどんすり減っていって
毎日当たり前のように朝がくるたび、小さな絶望を繰り返す。

それでも、誰かが「大丈夫だよ」って寄り添ってくれたら
それだけで何とか生きていけるような気がしたり、こんな自分も悪くないんじゃないかと思えたりする。

いまより少しだけ、いい明日がくる事を期待できるような
そんな作品になっていましたら幸いです。

【作品情報】
朝がくるとむなしくなる
2023年12月1日(金)渋谷シネクイントほか全国順次公開
配給:イーチタイム
©️Ippo

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