茨城・潮来の活性化策提言 高校、大学生ら若者視点 まちづくりシンポ

地域活性化策を発表する高校生=潮来市潮来

茨城県潮来市の地域活性化を高校生や大学生が考える「潮来まちづくりシンポジウム2023」が22日、同市潮来の潮来公民館で開かれた。潮来高と筑波大の高大連携事業として行われており、今回で4年目。潮来高地域ビジネス科や筑波大・同大学院の生徒・学生ら約40人が参加し、地域活性化策の発表やクロストークなどが行われた。

シンポジウムは2部制で行われ、第1部は「まちマーケティング」として、高校生6班、大学生1班がそれぞれ「広がるモビリティ」「水郷潮来の魅力アッププロジェクト」などをテーマに発表。客観的なデータや若い世代ならではの切り口に基づいたプランが提案された。

発表後、来場者を対象にアンケートが実施され、最優秀賞には「それいけ!道の駅~潮来を救うのはU18~」と題して発表した潮来高のグループが輝いた。

同グループは、道の駅いたこで販売されているヨーグルトにオリジナルパッケージを使用することや、同校生主催のイベントを行うことなどを提言。片岡葉奈さん(17)は「自分たちなら、どうしたら道の駅に行きたくなるか考えながらプランを作った。認められてうれしい」と話した。

第2部は、原浩道市長や筑波大の堤盛人教授、鹿島アントラーズ地域連携グループマネージャーの岡本文幸氏らを交え、「潮来のまちづくり・ひとづくりをつなぐ」と題してクロストークが行われた。

参加者は、それぞれの立場から地域活性化に向けての意見を述べたり、第1部の発表を振り返ったりしていた。

原市長は、「回を重ねるごとにレベルが上がっている。今回の発表にも、すぐに実現可能なプランがあった。できるものから取り組んでいきたい」と語った。

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