MLB公式サイトでアストロズを担当するブライアン・マクタガート記者は、今季のアストロズで最も価値のある働きを見せた選手の１人にマウリシオ・デュボンを挙げている。デュボンは2017年のフューチャーズ・ゲームに選ばれるなど、有望株として期待された存在だったが、前所属のジャイアンツでは控えのユーティリティ・プレーヤーという扱いに過ぎなかった。しかし、アストロズ加入２年目の今季、自己最多の132試合に出場してキャリアハイのシーズンを過ごし、攻守両面でチームに大きく貢献した。
現在29歳のデュボンはメジャー５年目の今季、132試合に出場して打率.278、10本塁打、46打点、７盗塁、OPS.720を記録。正二塁手ホセ・アルトゥーベが故障離脱しているあいだは代役として正二塁手を務め、それ以外の期間は攻守両面で確かな実力を持つユーティリティ・プレーヤーとして奮闘した。シーズン序盤には20試合連続安打をマーク。また、二塁手とユーティリティの２部門でゴールドグラブ賞のファイナリストに名を連ねている。
デュボンは「自分がやっていること、特に自分の守備にはとても誇りを感じている。どのポジションでもプレーできるように毎日準備しているんだ。スタメンじゃないときは、７つのポジションを準備しないといけないから一番大変だよ」と語る。アルトゥーベは「彼は素晴らしい。それはみんな知っているよ。ショート、セカンド、センター、レフト、いろんなポジションを守ってヒットを打つ。そして、素晴らしいチームメイトでもあるんだ。彼がいなかったら、僕たちはここまで勝ち進めていないと思う」と後輩の活躍ぶりを称賛した。
デュボンはジャイアンツで出場機会に恵まれず、昨年５月14日（現地時間）にマイナーの捕手マイケル・パピアースキーとのトレードでアストロズに加入。デュボンが将来アメリカ野球殿堂入りすることはないだろうし、デュボンを獲得したトレードがレッドソックスからジェフ・バグウェルを引き抜いたトレードのように、アストロズファンの記憶のなかに永遠に残り続けることもないだろう。しかし、昨年５月のトレードが大成功であったことだけは間違いない。
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