衆参補選「真摯に受け止める」 首相、政権立て直しへ

厳しい表情で記者団の取材に応じる岸田首相=23日午前、首相官邸

 岸田文雄首相は23日、与野党対決となった衆参2補欠選挙を1勝1敗で終えた結果について「真摯に受け止める。しっかり分析し、今後の対応に万全を期したい」と官邸で記者団に述べた。新たな経済対策や税収増の還元策に取り組み、政権の立て直しを図る方針だ。野党は物価高対応やマイナンバー問題で政権批判を強め、臨時国会の論戦でただしていく構えだ。

 首相は年内に衆院解散をするかを記者団に問われ、緊迫する国際情勢や物価高対応を挙げた上で「先送りできない課題に一つ一つ向き合い、取り組まなければならない」と強調。「今はそれに専念すべき時だ。それ以外のことは今は考えていない」と語った。

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