【米ビルボード・アルバム・チャート】バッド・バニー初登場1位、TOMORROW X TOGETHER/オフセットTOP5デビュー

バッド・バニーの新作『Nadie Sabe Lo Que Va a Pasar Mañana』が1位に初登場した、今週の米ビルボード・アルバム・チャート。

2023年10月13日にリリースされた『Nadie Sabe Lo Que Va a Pasar Mañana』は、昨年5月に発表した前作『Un Verano Sin Ti』から約1年5か月ぶり、5枚目のスタジオ・アルバムで、Billboard 200での首位獲得はその前作(13週)と、3rdアルバム『El Último Tour Del Mundo』(1週)を含む3作目、TOP10にはコラボレーション、コンピレーション・アルバムを含めて通算6作目のランクインを果たした。

9位『Oasis』with J.バルヴィン(2019年)
2位『YHLQMDLG』(2020年)
7位『Las que no iban a salir』(2020年)
1位『El Último Tour Del Mundo』(2020年)
1位『Un Verano Sin Ti』(2022年)
1位『Nadie Sabe Lo Que Va a Pasar Mañana』(2023年)

『Nadie Sabe Lo Que Va a Pasar Mañana』は、ほぼ全編スペイン語で構成されていて、英語をメインとしないアルバムが1位を獲得するのは史上21作目、主にスペイン語の作品としては今年の3月11日付で1位に初登場したカロルGの『Mañana Será Bonito』に続く史上4作目の快挙となる。なお、その他に1位を獲得したのは自身の『El Último Tour Del Mundo』と『Un Verano Sin Ti』で、4作中3作をバッド・バニーのアルバムが占めている。

『Nadie Sabe Lo Que Va a Pasar Mañana』は、今週の集計期間(2023年10月13日~10月19日)にアルバム・ストリーミングが176,000、アルバム・セールスが7,500、トラックによるユニットは500をそれぞれ記録して、累計184,000ユニットを獲得した。週間ストリーミングは全22曲で2億3,956万回(今週最大の再生数)を記録している。

なお、セールス7,500枚の内訳はすべてデジタル・ダウンロードで、現時点ではCDやアナログ盤などのフィジカルはリリースされていない。

バッド・バニーの登場により、先週1位に初登場したドレイクの『フォー・オール・ザ・ドッグス』は今週2位にダウン。週間ユニットも初週の402,000から59%減少の164,000に急落した。

続いて今週3位には、TOMORROW X TOGETHERの『The Name Chapter: FREEFALL』がデビューして、以下に続く4作目のTOP10入りを果たしている。

5位『The Chaos Chapter: FREEZE』(2021年)
4位『minisode 2: Thursday's Child』(2022年)
1位『The Name Chapter: TEMPTATION』(2023年)
3位『The Name Chapter: FREEFALL』(2023年)

『The Name Chapter: FREEFALL』の初動ユニットは114,500で、その内訳はアルバム・セールスが106,000(今週のトップ・セールス)、アルバム・ストリーミングが8,000(全9曲で1,153万回)、トラックによるユニットが500だった。

ザック・ブライアンの『ザック・ブライアン』は、10月13日にCDとアナログ盤をリリースしたことでセールスが前週から2,686%増加の24,000枚に急増。週間ユニットも37%増加の73,000に上昇して、先週の5位から4位にワンランクアップした。

今週5位には、ミーゴスのメンバーでもあるオフセットの『SET IT OFF』が初登場。本作は、2019年2月に発表した前作『Father of 4』(最高4位)に続く2枚目のソロ・スタジオ・アルバムで、2017年に最高4位を記録した21サヴェージ&メトロ・ブーミンとのコラボレーション・アルバム『Without Warning』を含む3作目のTOP5入りを果たした。

なお、ミーゴス名義のアルバムでは2nd『カルチャー』(2017年)と3rd『カルチャーII』(2018年)が1位、4th『カルチャーIII』(2021年)が2位をそれぞれ獲得している。

『SET IT OFF』は、アルバム・ストリーミングが44,500、アルバム・セールスが25,000、トラックによるユニットは500を記録して、累計70,000ユニットを獲得。週間ストリーミングは全21曲で5,914万回を記録した。

以下、モーガン・ウォレンの『ワン・シング・アット・ア・タイム』(69,000ユニット / 4%減少)が2位から6位、ロッド・ウェーブの『ノスタルジア』(53,000ユニット / 10%減少)が3位から7位にダウンして、テイラー・スウィフトの『ラヴァー』(52,000ユニット / 36%増加)は10位から8位に上昇。テイラー・スウィフトの『ミッドナイツ』(51,000ユニット / 20%増加)は7位から9位、オリヴィア・ロドリゴの『ガッツ』(49,000ユニット / 16%減少)も4位から10位にそれぞれ順位を下げた。

Text: 本家 一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートは10月27日以降掲載予定となります。

◎【Billboard 200】トップ10
1位『Nadie Sabe Lo Que Va a Pasar Mañana』バッド・バニー
2位『フォー・オール・ザ・ドッグス』ドレイク
3位『The Name Chapter: FREEFALL』TOMORROW X TOGETHER
4位『ザック・ブライアン』ザック・ブライアン
5位『SET IT OFF』オフセット
6位『ワン・シング・アット・ア・タイム』モーガン・ウォレン
7位『ノスタルジア』ロッド・ウェーブ
8位『ラヴァー』テイラー・スウィフト
9位『ミッドナイツ』テイラー・スウィフト
10位『ガッツ』オリヴィア・ロドリゴ

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