小久保新監督「優勝と日本一」 ソフトバンク、福岡で就任会見

プロ野球ソフトバンクの監督に就任し、記者会見する小久保裕紀氏。右は王貞治球団会長=23日、福岡市

 プロ野球ソフトバンクは23日、福岡市内で小久保裕紀新監督(52)の就任記者会見を行った。2020年を最後に頂点から遠ざかるチームの再建を託された新監督は「パ・リーグ優勝と日本一が目標。精いっぱい勝つしかない」と来季への意欲を語った。背番号は今季まで務める2軍監督でつけている90のまま。

 今季は3位で、クライマックスシリーズではファーストステージで敗退。雪辱を果たすため、小久保新監督は「主力が先頭に立って、その背中を若手が見て戦うのが大事」と、自身が選手時代に監督だった王貞治球団会長から感じた「王イズム」の継承や選手への浸透を図る意向を示した。会見に同席した王球団会長は「ホークスの野球、プロ野球選手というものを理解している。期待するのみ」と語った。

 小久保新監督は1994年にソフトバンクの前身のダイエーに入団。巨人、ソフトバンクで通算19年間プレーし、12年に引退した。翌年日本代表の監督に就任し、17年のワールド・ベースボール・クラシックでは4強入り。21年にヘッドコーチで球団に復帰した。

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