リサイクルの日 ごみ分別・食品ロス削減を呼びかけ

10月20日は、ひとまわり・ふたまわり…の語呂合わせで、リサイクルの日です。都内各地で、ゴミの分別や食品ロス削減に対する理解を深めてもらおうと、イベントが開催されました。多くの人々が意識を改めるなど、関心の高さが伺えました。

渋谷区の宮下公園で行われたのは、自動販売機の横に設置されている飲料容器専用のリサイクルボックスの中身をのぞいてもらおうというイベントです。

記者:「様々なものが、日々リサイクルボックスに迷い込んでいます」

リサイクルボックスには、本来の目的とは異なるビニール傘や家電製品のバッテリーなど、多くのゴミが捨てられているのが現状だということです。イベントを主催した日本コカ・コーラは飲料容器以外の異物が混入することで、回収業者の負担が増すほか、火事などの事故が起こる恐れもあるということを理解してほしいと呼びかけています。また、会場ではペットボトルが回収後に新たなボトルへと生まれ変わる仕組みも紹介されていて、訪れた人はリサイクルへの思いを新たにしたようでした。

訪れた人:「リサイクルの仕組みが分かってもっとごみを分別するようにしたい」「(正しい分別を)広めることによって皆が認識してリサイクルの方に向かえば、地球環境にも非常に良いと思います」

一方、百貨店では食品ロスの削減を目指した取り組みが…

記者:「未開封で賞味期限が2カ月以上あるなど条件を満たした食品を回収する窓口が設置されました」

西武池袋本店では、家庭で余った食品を持ち寄ってもらい、食品を必要としている場所に届ける取り組み「フードドライブ」が実施され、受付開始からわずか1時間半ほどでおよそ100点の食品が持ち込まれました。集まった食品は豊島区を通じて、区内の子ども食堂や経済的支援が必要な家庭などに寄付されるということです。

食品を寄付した人:「自宅で災害用に貯蓄していたものなんですけど、賞味期限も近くなってきて、家族だけでは消費しきれなかったので、今回こちらに持ってこさせていただきました。フードドライブという言葉を最近よく耳にするので、是非と思って。すごくいいと思います。また機会があれば参加したいと思います」「いろいろな種類の食品が集まれば、皆さんも好きなのを選べるので、もう少し定期的に頻繁にやっていただけたら助かるなと思います。なるべく自分でも無駄にならないような買い物はしていきたい」

西武池袋本店では2017年からフードドライブの取り組みを年2回行っていて、今後も継続し、食品ロス削減への理解を深めてもらいたいとしています。

© TOKYO MX