青森・平内町長選、船橋氏が4選 新人に80票差

4選を果たし万歳三唱する船橋氏(右)=22日午後8時3分、平内町藤沢の事務所

 任期満了に伴う平内町長選は22日、投票が行われ、即日開票の結果、現職の船橋茂久氏(74)=無所属=が3218票を獲得、新人で前町議の田中大氏(51)=同=に80票の小差で競り勝ち、4選を果たした。投票率は72.13%で、直近で選挙戦となった2011年の80.09%を7.96ポイント下回った。

 船橋氏は22年9月の町議会で4選出馬を表明。選挙戦では3期12年の実績を強調し「町民が笑顔で暮らせる町をつくるため、4期目を集大成にする」と町政継続の必要性を訴えた。

 ホタテ産業支援、教育や福祉の充実などを公約に掲げ、町議5人、東郡選出の福士直治県議らの支援を受けて組織戦を展開。支持層を手堅く固めて大接戦を制した。

 午後8時ごろ、同町藤沢の事務所に当選の連絡が入ると、支持者から歓声が上がった。船橋氏は「今回の当選は無上の喜び。これを糧に、皆さまに約束した施策を確実に着実に実施していく」と語った。接戦となった結果については取材に「(町民の)不満、変化を求めている表れだと受け止めている」と語った。

 田中氏は町政刷新を打ち出し、宮下宗一郎知事のスローガンを引用して「平内大改革を進める」と訴えた。町議3人が支援し、宮下氏に近い首長や県議も応援に駆けつけたものの、わずかに及ばなかった。

 田中氏は同町小湊の事務所で「全て私の力不足。本当に申し訳なかった。今後のことはゆっくり考えたい」と敗戦の弁を述べた。

【開票結果】 (選管最終)
当選   3,218   船橋 茂久   74   無現
     3,138   田中  大   51   無新
▽有権者数   8,889  
▽投票率   72.13 %
▽投票者数   6,412  
▽有効   6,356  
▽無効   56

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