2026年からの5年間もギブソンがLMP2共通エンジンを供給へ。排気量は変わらず

 FIA国際自動車連盟とACOフランス西部自動車クラブは10月20日、2026年に開始される新たなレギュレーション期間においても、ギブソン・テクノロジー社がLMP2クラスの共通パワーユニット供給を継続すると発表した。

 英国に本拠を置くギブソンは、メカクロームやオレカら複数社の関与があったとみられる入札プロセスを勝ち取り、2026年から5年間のエンジンサプライヤーを務めることとなった。

「この入札手続きでは、性能、重量と信頼性、ユニットのランニングコストとメンテナンスコスト、スペアパーツのコスト、入札会社のインフラストラクチャと顧客サービス能力、持続可能性、環境と二酸化炭素排出量など、いくつかの要素が考慮された 」とACOの声明には記されている。

 新たなLMP2パワーユニットのスペックは、現行のLMP2規定と同じ4.2リッター自然吸気V8となる。

 2024年のWEC世界耐久選手権からは除外されるものの、LMP2は引き続きIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権、ELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズ、アジアン・ル・マン・シリーズのクラスとして残ることになる。また、WECのなかでもグリッド数の多いル・マン24時間レースのみは参戦可能となる予定で、そこでは引き続き存在感を示すことになる。

LMP2カテゴリーは現在も4社のコンストラクターからシャシーを選べる状態にあるが、シェア率もポテンシャルもオレカ07の独壇場となっている

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