マドンナ、ライブMCで細菌感染症による入院を振り返る「今ここにいるのは、とんでもない奇跡」

現地時間2023年10月21日にベルギーで公演を行ったマドンナが、MCで体調が良くないことを打ち明けながら感情をたかぶらせる場面があった。

自身のキャリアを網羅する【セレブレーション・ツアー】をスタートさせたばかりのマドンナは、今年6月に細菌感染症により数日間入院した。マネージャーのガイ・オセアリーは当時、彼女がICUで数日過ごしたことを明かし、「彼女の健康状態は良くなっているが、まだ治療中だ」とオセアリーは6月24日にネットに投稿し、“完全に回復する見通し”であると書いていた。

マドンナが健康上の不安からツアーの開始を3か月延期せざるを得なくなった後、待望の世界ツアーはついに10月14日に英ロンドンのO2アリーナで開幕した。ツアー開始から1週間が経った土曜日の夜、ベルギーでマドンナはその経験を振り返った。

「4か月足らず前、私は病院にいて意識不明で、私が助からないかもしれないと人々は考え、予測していました」と、メルクセムのSportpaleisに集まった観客に彼女は語り、「私が今ここにいるのは、とんでもない奇跡です。私の母が私を見守ってくれているに違いない。“あなたが逝く時じゃない”と言っていたのでしょう」と続けた。

マドンナはさらに、「変なことを考えていたんですよね。突然母に同情したんです。死んだことそのものというより、生きられないとわかっていながら入院している間、どんなに孤独を感じていたことだろうって」と付け加えた。マドンナの母親は、未来の“クイーン・オブ・ポップ”がわずか5歳の時に乳がんで亡くなった。

65歳のマドンナは、「私はもう一度チャンスを与えられました。だからとても感謝しています。今はあまり体調が良くないと言わなければなりませんが、生きているから文句は言えません。私の子供たち、そして皆さんの愛とサポートに感謝します」と観衆に語った。

© 株式会社阪神コンテンツリンク