香港、折り紙の裾野広がる 勉強会開催、独自作品も

折り紙の勉強会に参加した人たち=14日、香港(共同)

 香港で折り紙の魅力に引きつけられる人が増えている。以前はごくわずかな人々が個人的に楽しむだけだったが、勉強会が定期的に開催され、裾野が拡大。香港らしさを追求した独自作品も次々と生み出されている。

 「のりもはさみも使わず、1枚の紙から複雑な作品ができる。完成したときの達成感がたまらない」。勉強会を主宰する黄嘉兆さん(27)は6歳の時にインターネットで折り紙に出合い、ネットで独学した。飲茶料理や竜、代表的スイーツのエッグタルトなど香港らしい作品が得意だ。

 昨年6月から始めた勉強会のメンバーは当初数人だったが、インスタグラムで作品を見た人らが興味を持つようになり、今では約60人まで増え、入会希望者が後を絶たない。

 約2年前からのめり込むようになったという林セン宸さん(15)は「数学や問題解決の能力を伸ばすのにも役立つ」と折り紙の効果を説く。

 黄さんは「日本の折り紙作家からより多く学びたいので、日本語の学習を始めた」と語り、学んだ技術を香港で広めたいと意気込んでいる。(香港共同)

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