ハロウィン予算は21年比1・4倍もコロナ前には戻らず 世代間で意識や行動の差が浮き彫りに インテージ調べ

マーケティングリサーチ会社のインテージは、「ハロウィン」に関する調査結果を公表し、関連する平均予算は5千620円、コロナ流行期の21年比で1・4倍となった。ただし平時の19年比は94%にとどまる。また、全体で「世間が盛り上がる」との回答が5割超を占め、特に10代や子育て世代の女性は自分ごととして捉えている傾向が強い一方、全年齢の平均で「自分にとって身近」と回答したのは約4%と少なく、世代間で意識の差が浮き彫りになった。

調査は9月29日~10月4日に全国15‐79歳の男女5千人を対象に実施。

ハロウィンの予定を聞いたところ、「やりたいこと・行きたい場所がある」の割合は全体の23%で約4分の1だった。うち、具体的な上位は「ハロウィン限定商品を買う」40%、「自宅の飾り付け」28%、「お菓子を配る・もらう」26%の順。コロナ前との比較では、入場制限の緩和を受けて「テーマパークへ行く」が16%と19年水準に回復した。他の項目も軒並み同様の傾向となったが、唯一「お菓子を配る・もらう」がコロナ前を下回る見通し。数年におよぶ生活様式の変化が垣間見える結果となった。

ハロウィンへの意識を性別・年代別に見ると、「自分にとって身近」としたのは10代男女が約11%ともっとも高く、20~30代女性が8%前後で続く。逆に50代以上は男性が1%前後、女性が1~2%に低下した。

なおハロウィン限定商品を購入する予定の回答者に理由を聞くと、「期間限定だから」59・8%、「ハロウィン気分が盛り上がるから」44・8%、「見た目が好みだから」30・4%、「店頭で目立っているから」27・3%、「子供や孫が喜ぶから」24・9%がベスト5となった。

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