兵庫県猪名川町は、無免許の状態でマイカーを運転して追突事故を起こし、さらに公用車も運転したとして、建設課の再任用職員の男性(61)を20日付で停職4カ月の懲戒処分にしたと発表した。職員は同日、依願退職した。
町によると、職員は今年5月、大阪府内の一般道路をマイカーで走行中、制限速度(60キロ)を43キロ超過して自動速度違反取締装置に検知され、10月5日まで免許停止処分を受けた。
職員は無免許にもかかわらず、9月22日、阪神高速でマイカーを運転し、追突事故を起こした。さらに8、9月に町の公用車を2回運転した。
町によると、職員は所属長に報告せず、10月16日に行われた運転免許確認の際、事実が発覚。職員は「警察の処分が決定したら、報告しようと思っていた」などと話したという。
町は職員の上司の建設課長を訓告、まちづくり部長を文書厳重注意とした。岡本信司町長は「深くおわびする。職員一丸で信頼回復に努めたい」とコメントした。(貝原加奈)