自転車 ヘルメット着用呼びかけ 岡山西署 衝突事故受け取り締まり

自転車の取り締まりを行う岡山西署員

 岡山市で自転車同士が衝突し1人が一時重体となった事故を受け、岡山西署は23日、現場近くの同市北区学南町の国道53号交差点で、自転車の取り締まりを行い、利用者らに安全運転やヘルメット着用などを呼びかけた。

 同交差点は周辺に大学や高校があり、通学時間帯に自転車の通行量が多くなることから、署員8人が午前8時から実施。イヤホンの着用や携帯電話の操作、並走といった違反を取り締まり、約1時間で22人に警告書を交付した。近くの岡山大、岡山理科大の職員と協力し、4月から努力義務となった自転車のヘルメット着用も呼びかけた。

 同署の頼則晃交通官(44)は「自分の命を守るためにもヘルメットの着用や交通ルールの順守をお願いしたい」と話した。

 事故は9月22日朝、同津島福居の交差点で発生。女性(56)と男子大学生の自転車が出合い頭に衝突し、女性が一時意識不明の重体となった。

 岡山県警によると、県内で今年、自転車が絡む人身事故(9月末現在)は748件に上り、うち5人が死亡している。

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