所得減税論、補選で不利に 自民山口氏「逆に響いた」

 自民党の山口俊一議院運営委員長(衆院徳島2区)は23日、参院徳島・高知選挙区の補欠選挙で自民候補が敗れた原因を巡り、岸田文雄首相が投開票日直前に与党に検討を指示した所得税減税が不利に働いたとの認識を示した。「減税うんぬんも逆に響いた」と国会内で記者団に語った。

 所得税減税の実現可能性が不透明なことを踏まえ「有権者からすると『人をばかにするな』ということだろう」と指摘。「自民党におきゅうを据えてやろう」との意思が働いたとした。

 一方、公明党の山口那津男代表は、減税の内容が具体化していないとして「補選に影響したとは思っていない」と話した。

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