鎮火まで6時間…建物内部の「おがくず」くすぶった状態が長引いたか 「共撰所」建物全焼【長野・須坂市】

視聴者提供

22日夜、須坂市でJAの共選所として使われていた建物が全焼する火事がありました。鎮火までにおよそ6時間。消火が長引いた要因は「おがくず」とみられます。

建物の中から、炎が激しく燃え上がります。大量の煙が立ち上り、火の粉も飛んでいました。火事があったのは、須坂市の「JAながの須高総合共撰所」の建物です。22日午後8時すぎ、「煙が出ている」と近所の人から110番通報がありました。

■記者
「火事があった現場は骨組みも見えてしまっている、消防の調査が始まっている」
■通報した人
「爆発音がすごくて、ガラスが割れたりして危ないと思って、バンって感じの」
■目撃した人
「すごい勢いで燃えていましたよ。向かっている時に黒い煙がモクモク出ているのが見えた」

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この火事で鉄骨平屋建ての建物が全焼し、けが人はいませんでした。東側のブドウ畑の木も燃えました。

■ブドウ農家
「冬ごもりの準備をしてたワラがちょっとあるんですけど、それが焼けちゃいましたけどね。うちの隣だなと思いながら飛んできましたけど、大変なあれ(火事)だったですよね…」

警察によりますと、建物は5月から長野市のリサイクル業者に、廃材をおがくずに加工する工場として貸し出されていました。22日は、通報のおよそ3時間前まで作業員がいて、粉砕機を使っていたとみられます。
消防によりますと、建物の中にあった大量のおがくずがくすぶった状態が長引き、消火までにおよそ6時間かかったということです。
警察は粉砕機の近くから出火したとみて、詳しい火事の原因を調べています。

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