「オリーブ」を奈良・王寺町の新たな特産品に、初めての収穫祭

奈良県王寺町の新たな特産品として注目を集めている「オリーブ」。その収穫を祝ったイベント『王寺オリーブ収穫祭』が10月28日に同町内で初めて開催される。

木に実ったオリーブの実

オリーブの産地として圧倒的な収穫量を誇るのは、香川県の瀬戸内海に浮かぶ小豆島(2020年の農林水産省の調べで全国シェア率89.8パーセントと全国1位)。関西ではあまり馴染みのないオリーブだが、そんなオリーブを特産品にしようと、奈良県王寺町ではプロジェクトを立ち上げ数年にわたって取り組みを進めてきた。

そもそも、これまでに特産品がなかったという王寺町。年間降水量や風の強さなどの条件が小豆島と似ていることからオリーブに着目し、町内の「明神山」の麓にオリーブ畑をつくることになったという。オリーブを生産する「ヤマトファーム」、関係大学などの産官学連携で、オリーブの栽培から商品開発を続けてきた。

明神山の麓に広がるオリーブ畑

『収穫祭』は2022年に企画されたが、雨天で中止。2023年が初めての開催、畑のお披露目となる。「明神山」の麓にあるオリーブ畑会場では、町産オリーブオイルの試飲や収穫などが楽しめるほか、麓から約40分ほどの山頂にはマルシェ会場がスタンバイ。お弁当やスイーツなど約10ブースが出店を予定している。

「明神山」は標高273.6メートルの標高が低い山なので、のんびりハイキングが楽しめるという。山頂は360度の大パノラマで、大阪の「あべのハルカス」のほか、晴れていれば「明石海峡大橋」も見渡せるとのこと。

オリーブ畑での収穫祭は朝10時〜夕方4時、山頂マルシェは昼11時〜夕方4時。雨天の場合は10月29日に順延し、両日雨の場合は中止する。

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