愛媛県今治市大三島町の大山祗神社で23日、「抜穂祭(ぬきほさい)」が行われ、新型コロナの影響で実施されなかった一人角力が、4年ぶりに奉納されました。
毎年、旧暦の9月9日に行われる大山祇神社の「抜穂祭」は、600年以上の歴史のある収穫祭です。
中では、地域から選ばれた抜穂乙女(ぬきほおとめ)と呼ばれる児童16人が、白装束に赤のタスキ姿で斎田に入り、黄金色に実った稲穂を丁寧に刈り取りました。
(抜穂乙女の児童)
「御田植祭から育てた稲が、無事きれいに育って良かった」
この後、境内の土俵では県の無形民俗文化財にも指定される「一人角力(ひとりずもう)」が、抜穂祭では4年ぶりに奉納されました。
今治市の職員が扮する力士「一力山」が、稲の精霊相手に3番勝負を繰り広げます。
(一力山)
「稲の精霊がかなり強かったので、来年に向けても良いことがあると思う」
結果は稲の精霊が2勝1敗と気持ちよく勝ち越し、参列者が今年の豊作に感謝しました。