【天皇賞・秋/全頭プロフィール】イクイノックスvs.ドウデュース 2強に割って入る「6.0.0.0」の刺客

ドウデュース/2022年日本ダービー(C)Toshihiko Yanagi

29日に東京競馬場で行われる第168回天皇賞・秋(GI、芝2000m)の出走予定馬を紹介する。

今年の秋競馬で一番の注目度といって差し支えない本レース。GI4連勝中のイクイノックス、昨年のダービー馬ドウデュース、牝馬二冠馬スターズオンアースら、豪華メンバーが府中の舞台で覇を競う。

ここでは、出走登録馬13頭を紹介していく。

◆【天皇賞秋2023特集】予想に役立つ馬券攻略ガイド 出走予定馬、予想オッズ、過去10年データ・傾向、追い切りetc.

天皇賞・秋2023 出走予定馬紹介

■アサマノイタズラ(牡5、美浦・手塚貴久厩舎)※回避予定

父:ヴィクトワールピサ
母:ハイタッチクイーン
母父:キングヘイロー
主な勝鞍:セントライト記念(2021年)

セントライト記念勝利、スプリングS2着など中山を得意とする馬。東京の良績には物足りなさが残るが、重賞ウィナーの意地を見せたい。

■アドマイヤハダル(牡5、栗東・大久保龍志厩舎)

父:ロードカナロア
母:スウェアトウショウ
母父:ディープインパクト
主な勝鞍:若葉S(2021年)

前走毎日王冠はソングライン、シュネルマイスターをしのぐ上がり3F最速をマーク。切れ味を武器に上位進出を狙う。

■イクイノックス(牡4、美浦・木村哲也厩舎)

父:キタサンブラック
母:シャトーブランシュ
母父:キングヘイロー
主な勝鞍:有馬記念(2022年)、ドバイシーマクラシック(2023年)

昨年の年度代表馬がアーモンドアイ以来となる同一レース連覇を目指して参戦をはたす。2018年以降の天皇賞・秋における騎乗成績【4.0.1.0】馬券内率100%を誇るC.ルメールを背に、現役最強馬が秋の府中に見参。

■エヒト(牡6、栗東・森秀行厩舎)

父:ルーラーシップ
母:ヒーラ
母父:ディープインパクト
主な勝鞍:小倉記念(2023年)

6歳を迎えた古豪が初のGI参戦。重賞2勝は先行策によるもので、後方待機馬が多いここは積極策に活路を見出したいところだ。

■ガイアフォース(牡4、栗東・杉山晴紀厩舎)

父:キタサンブラック
母:ナターレ
母父:クロフネ
主な勝鞍:セントライト記念(2022年)

今年はマイル路線でも好勝負を演じたオールラウンダー・ホース・芝2000mの持ち時計はメンバー中最速、同世代のGI馬にひと泡吹かせることができるだろうか。

■ジャスティンパレス(牡4、栗東・杉山晴紀厩舎)

父:ディープインパクト
母:パレスルーマー
母父:ロイヤルアンセム
主な勝鞍:天皇賞・春(2023年)

デビュー時から話題を集めた“2億円ホース”がついに覚醒。2017年のキタサンブラック以来となる春秋天皇賞制覇に向けてのポイントは、馬券外に敗れた3戦すべてに該当する関東圏への輸送競馬か。

■ジャックドール(牡5、栗東・藤岡健一厩舎)

父:モーリス
母:ラヴァリーノ
母父:アンブライドルズソング
主な勝鞍:大阪杯(2023年)

昨年4着のリベンジを誓う実力馬がGI馬の称号を引っ提げて参戦。成長したパートナーと再びタッグを組む藤岡佑介がどんなレースプランを考えるのか……展開のカギを握る馬と言えそうだ。

■スターズオンアース(牝4、美浦・高柳瑞樹厩舎)

父:ドゥラメンテ
母:サザンスターズ
母父:スマートストライク
主な勝鞍:オークス(2022年)

デビューから馬券内率100%をキープし続ける堅実無比の安定感が魅力。新パートナーとして手綱を握るM.デムーロは2023年のJRA・GI成績が【0.0.0.10】も、騎乗馬はすべて2桁人気馬だった。千載一遇のチャンスに挑む。

■ダノンベルーガ(牡4、美浦・堀宣行厩舎)

父:ハーツクライ
母:コーステッド
母父:ティズウェイ
主な勝鞍:共同通信杯(2022年)

こちらは昨年の3着馬。ダービーではイクイノックス、ドウデュースを上回る単勝1番人気に支持された素質馬が悲願のGI制覇を目指す。ハーツクライ産駒は2013年にジャスタウェイが本レースを勝利。

■ドウデュース(牡4、栗東・友道康夫厩舎)

父:ハーツクライ
母:ダストアンドダイヤモンズ
母父:ヴィンディケーション
主な勝鞍:日本ダービー(2022年)

昨年のダービー馬が満を持して復帰をはたす。イクイノックスとの対戦成績は1勝1敗とまったくの五分。【2.0.0.0】といまだ土つかずの東京競馬場で主役の座を虎視眈々とうかがう。

■ノースブリッジ(牡5、美浦・奥村武厩舎)

父:モーリス
母:アメージングムーン
母父:アドマイヤムーン
主な勝鞍:AJCC(2023年)

今年の3戦はすべて休み明けだが、今回は叩き2戦目と順調なステップで臨む1頭。道悪馬場の成績は【3.0.1.0】と、当日の馬場コンディション次第ではチャンスがあるかもしれない。

■ヒシイグアス(牡7、美浦・堀宣行厩舎)

父:ハーツクライ
母:ラリズ
母父:バーンスタイン
主な勝鞍:中山記念(2021・23年)

GIで2度の2着と戴冠まであと一歩に迫る馬。今年の3戦は馬体重増減が2桁と調整に苦労している印象で、今回も当日馬体重のチェックは欠かせない。斤量58キロ以上は【0.1.0.3】とやや不振傾向。

■プログノーシス(牡5、栗東・中内田充正厩舎)

父:ディープインパクト
母:ヴェルダ
母父:オブザーヴァトリー
主な勝鞍:札幌記念(2023年)

“スーパーGII”の札幌記念を圧勝し勇躍GIの舞台へ。派手なパフォーマンスから当日予想オッズは3番人気以内想定も、初の東京芝に未知の国内GIと不安は尽きない。本馬とのコンビで【6.0.0.0】の川田将雅の手腕に期待。

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(SPREAD編集部)

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