『LOVE by A.I.』が国際エミー賞リアリティ・バラエティ部門にノミネート!

2022年6月に放送されたTBSテレビ制作のバラエティ番組『LOVE by A.I.』が、今年の「第51回国際エミー賞」のリアリティ・バラエティ部門にノミネートされた。

テレビ番組に与えられる栄誉の最高峰で、テレビ界のアカデミー賞と呼ばれる「エミー賞」(アメリカ国内のテレビ番組が対象)。その国際版であり、アメリカ以外の世界各国で放送されたテレビ作品や俳優などを対象とするのが「国際エミー賞」だ。世界中の500社を超える放送機関などが加盟する「国際テレビ芸術科学アカデミー」(The International Academy of Television Arts & Sciences)が主催し、今年第51回を迎える、国際的に大変権威のある賞だ。
TBSの作品が国際エミー賞のリアリティ・バラエティ部門にノミネートされたのは、2008年の『DOORS』以来15年ぶり。グランプリを受賞すれば、日本のバラエティ番組史上初めての受賞という快挙となる。
第51回国際エミー賞の受賞作発表および授賞式は、現地時間2023年11月20日(月)にニューヨークで行われる。

『LOVE by A.I.』は、世界的に大ヒットしているバラエティ番組『The Masked Singer』の米版プロデューサー、クレイグ・プレスティス氏が率いる制作会社のSmart Dog Media社とTBSのクリエイターが番組フォーマットを共同開発するプロジェクトによって制作。素敵な出会いを求める男女が膨大なプロフィールデータを元にA.I.によって「運命の人」と判断された相手とデートを重ね、カップルが成立するのかを追う恋愛ドキュメンタリーだ。
番組では、2組の男女のA.I.デートに密着。デートの場所、シチュエーションプランはすべてA.I.によって提案される。見ず知らずの男女が1対1で初めて出会うところから始まり、A.I.による指令を受けながらも、デートを重ね一緒に過ごすことで、2人の心の距離に変化が生まれるのか、人の感情がどのように変化していくのかを見ていく。実際のデートの様子に加え、2組それぞれの男女が感じている本音を吐露するインタビューなども盛り込まれ、「人の感情」と「A.I.による分析」の対比を楽しめるなど、実験的要素も含まれた番組となっている。

『LOVE by A.I.』は、世界に向けてフォーマット販売を展開している。また、「コンテントアジア賞2023」のベストファクチュアルエンタテインメント部門において銀賞を受賞、「国際フォーマットアワード」ベストリアリティフォーマット部門にノミネートされるなど、国際的に高く評価されている。

<『LOVE by A.I.』プロデュース・松原拓也コメント>
このたびは、栄誉ある賞へのノミネート、誠にありがとうございます。
『LOVE by A.I.』は、「海外でヒットするコンテンツ」を作ることを目標に2020年に企画し、昨年地上波で放送された番組です。地上波では深夜1時台からの放送でしたし、皆さんの目に触れる機会はなかったかもしれないので、初めて番組名を聞いた方も多いかもしれません。
現在放送中の地上波バラエティとは違うミッションを抱えた番組でしたが、それでも「面白そう」と、小峠英二さん、若槻千夏さん、本田仁美さんら人気者の皆さんにもご出演いただけたこと。そして、それが栄えある国際エミー賞に評価をいただけたことは大変うれしい出来事です。
私自身も、「面白そう」と思って企画したものが、海外でどんな反応を得るのか、日本のバラエティ番組が、どんなふうに伝わるのか楽しみです。そして、日本のバラエティ番組に興味を持つ人が、少しでも世界中に広まれば良いなと思います。

■受賞詳細
[賞名称] INTERNATIONAL EMMY AWARDS(国際エミー賞)

[ノミネート名称]Non-Scripted Entertainment(リアリティ・バラエティ部門)

■TBSコンテンツの海外展開について
TBSは1960年代以降50年以上にわたり、ドラマやバラエティ番組、アニメ、映画などすべてのジャンルの海外展開に積極的に取り組んでいる。特に『半沢直樹』や『逃げるは恥だが役に立つ』といった大ヒットドラマや、『SASUKE』『風雲!たけし城』などのバラエティ番組のフォーマットが各国で人気を博し、累計の販売実績は、世界160を超える国・地域に数百作品、数万話におよぶ。さらに近年はNetflixやAmazon等を通じての世界配信やIP活用による商品化、出版、テーマパーク、タイアップなど「マルチ展開」にも活動を広げている。
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