まちづくり案 神島外中が最優秀 笠岡・浅口の中高生コンテスト

コンテストでまちづくりのアイデアを発表するチーム

 笠岡市と浅口市の中高生がまちづくりのアイデアを発表するコンテスト「ジモト〓(アイ)アワード」が21日、笠岡市六番町の市民会館で開かれ、最優秀賞にはカブトガニをテーマにイベント開催を提案した神島外中(笠岡市神島外浦)のチームが輝いた。(〓はハート)

 コンテストは、中高生が地元愛を育む機会にしようと笠岡青年会議所(JC)が初めて企画。8校40チームが商店街の活性化や空き家の活用といった多彩なアイデアを寄せ、事前の予選会を通過した5校6チームが登壇した。審査は来場者約600人や関係者が独創性や訴求力などの観点から行った。

 神島外中のチームは、笠岡市内に国天然記念物に指定された繁殖地があり、官民で保護活動に取り組むカブトガニに関し、まちの活性化と保護を目指した「カブトガニ祭」を開催するとした。カブトガニをモチーフにした食べ物の販売や同中の活動報告のほか、繁殖地周辺の海岸でごみを拾い、その量を競う催しも開く―という内容で、評価を得た。

 続く特別賞には、地元・浅口市寄島町の観光地や穴場スポットを紹介する動画を実際に作って臨んだ寄島中のチームが選ばれた。

 神島外中チームの3年男子生徒(14)は「地元について改めて考える機会となったので挑戦してよかった」。JCの赤田健理事長は「地元への思いが伝わるアイデアばかりだった。今後もよりよいまちづくりに向け、活動を続けていきたい」と話した。

 会場には笠岡、浅口両市長も訪れ、各チームからアイデアの提案を受けた。コンテストの開催経費の一部は、山陽新聞社や中国銀行によるクラウドファンディング(CF)サービス「晴れ!フレ!岡山」を活用して集めた。

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