玉野市、別人の謄本類また誤交付 7月にも、悪用確認されず

玉野市役所

 玉野市は23日、市役所窓口で請求された除籍謄本と改製原戸籍謄本計2通について、誤って別人の謄本を交付するミスがあったと発表した。個人情報の悪用はないという。7月にも同様の誤交付が起き、複数でチェックするなどのルールを定めたばかりだったが、徹底されていなかった。

 市によると、8月7日に市民課で交付申請を受けた職員が、請求者の指定とは別人の謄本類を交付した。戸籍を検索した際、氏名、本籍地が同じだったことから誤ったという。

 請求者が法務局に謄本類を提出して発覚。差し替えを求めて今月20日に市役所を訪れた請求者に市側は謝罪し、交付し直した。

 同課は「ミスを繰り返し、市民の信頼を損ない申し訳ない。証明書交付時の確実な確認、個人情報の適正な取り扱いの徹底へ指導を強化する」としている。

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