路線バスピンチ、運転手が足りない! 兵庫の事業者12社、28日に神戸で初の合同説明会「やりがい知って」

バス運転手の確保に向け、合同就職説明会への来場を呼びかける兵庫県バス協会の新屋敷昭一専務理事=神戸市中央区下山手通4

 兵庫県バス協会(神戸市中央区)は28日、人手不足が深刻なバス運転手の確保を目指し、合同就職説明会を神戸市内で初めて開く。路線バス事業者を中心に、県内に本社か営業所を構える12社・団体が出展する。

 同協会によると、バス運転手は退職者に見合う人数が確保できず、10年ほど前から人手不足が顕在化。長時間労働や人命を預かる責任の重さから敬遠されがちという。加えて、2024年からの残業規制強化で労働時間が短くなるため、日本バス協会の推計では、現状の路線を維持するのに必要な人数が、30年には約3万6千人不足するという。

 説明会は同市中央区御幸通8の神戸国際会館9階で開催。ウイング神姫▽神戸市交通局▽山陽バス▽神姫バス▽神鉄バス▽全但バス▽帝産観光バス▽西日本ジェイアールバス▽日本交通▽阪急バス▽阪神バス▽みなと観光バス-が出展する。

 県バス協会の新屋敷昭一専務理事(64)は「県内で運行する代表的な12社が一堂に会し、面談を受けられる機会。人と触れ合え、やりがいのあるバス運転手の仕事や会社を知るため、足を運んでほしい」とする。

 午前10時半~午後3時半(受け付けは午後3時まで)。入場無料。予約不要。同協会TEL078.391.0543 (大島光貴)

© 株式会社神戸新聞社