紅葉の奥入瀬渓流、ゆったり散策 4年ぶりマイカー規制始まる 青森・十和田市

木々が色づき、行楽客でにぎわう渓流沿い=23日、奥入瀬渓流「石ケ戸の瀬」

 紅葉が見ごろを迎えつつある青森県十和田市の奥入瀬渓流で23日、4年ぶりにマイカー規制が始まった。行楽客は、マイカー用の駐車場がある同市休屋と焼山を結ぶシャトルバスなどで訪れ、川の流れや滝の音に耳を澄ませながら、遊歩道の散策や写真撮影を楽しんだ。規制は29日まで。

 マイカー規制は国や県、十和田市、七戸町などによる奥入瀬十和田利活用協議会と奥入瀬渓流エコツーリズムプロジェクト実行委員会が、将来の長期的な規制を見据えて実施。奥入瀬渓流を天然の博物館に見立て、渓流沿いの国道102号の惣辺交差点-子ノ口交差点(約10キロ)で、27日までの平日は午前10時~午後2時、28、29日の土日は午前9時~午後3時にシャトルバスなど以外の通行を規制する。

 同協議会事務局によると、渓流の紅葉は23日現在4、5割という。埼玉県から40年ぶりに訪れたという男性(69)は「今年は紅葉が遅いと聞いていたが、きれいな景色が見られて良かった」。青森市の女性(20)は「夏には何度か来たことがあるけど、秋の景色はまた趣が違う」と話していた。

 期間中、同渓流や焼山、十和田湖畔休屋などではイベント「エコロードフェスタ」を開催。渓流全区間を歩く「三里半ウオーク」(28、29日)や、ボランティアガイドと3キロの道のりを歩く1時間コース(25日まで)などさまざまなコンテンツがある。詳しくは奥入瀬渓流エコツーリズムプロジェクトのホームページ(HP)へ。

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