刻一刻と染まりゆく奈良 若草山から一望 きょう10月24日は「霜降」

ナンキンハゼが紅く染まり、観光客の目を楽しませる=奈良市の若草山

 24日は二十四節気の一つ、「霜降(そうこう)」。朝晩の冷え込みが増し、北国や山里では霜が降り始める、という。暦どおり10月に入り肌寒い日が増え、秋の訪れを感じる日々。月が変わり、11月になると一雨ごとに秋が深まりそうだ。

 この時期、いち早く色づくナンキンハゼ。外来種のため、奈良公園では伐採の対象となっているが、昼と夜の寒暖差が大きくなるごとに艶(あで)やかさが増す。

 奈良市内が一望でき、空気が澄み、晴れた日は遠く生駒山や金剛・葛城の山々が見える若草山の山頂付近でも赤く染まり、観光客の目を楽しませている。西の空に日が傾くころ、美しさが際立つ。

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