朝ドラで升毅、自身演じる大熊社長「自分とは真逆です(笑)」

歌や踊りを愛する明るい少女、花田鈴子(趣里)が昭和の大スター・福來スズ子になるまでを描く連続テレビ小説『ブギウギ』(NHK朝ドラ)。スズ子が所属する「梅丸少女歌劇団(USK)」の大熊社長役を演じる升毅が、自身の役柄について語った。

梅丸の社長をつとめる大熊熊五郎役の升毅 (C)NHK

升が演じる大熊熊五郎は、歌舞伎や映画などを手掛ける興行会社・梅丸の社長で、厳しい経営者でありながら涙もろい一面もあるという役柄。

『あさが来た』(2015年)から8年ぶりの朝ドラ出演となる升。ヒロイン・スズ子のモデルとなった笠置シヅ子について、「自分が幼いころから見聞きしていた人物ということもあり、勝手に親近感を持っていました。趣里さんのお芝居を見ながら本人の姿が目に浮かぶという、これまでにない面白い体験でした」と、思い入れを語った。

大熊(升毅)と話をする「梅丸少女歌劇団」の団員たち (C)NHK

また、10月16日から放送の第3週「桃色争議や!」では、不況の影響を受けUSKでリストラを実施するなど、大熊の経営者としての非情な側面が描かれた。

升は、「涙もろい部分もあるのですが、そこは見せずに厳しい決断を下していかないといけません。本来の僕は顔にすぐ出るし、口にも出すし、全然ドンと構えていません(笑)。大熊は本来の自分とは真逆の人物ですね。なので自分だったらこうするだろう、ということの反対をやればいいので、そういう意味で役作りのイメージに役立ちました」と分析。

放送にあたり、升は「ご覧になる方々のなかには笠置シヅ子さんを実際に知っている方もいれば、まったく知らない方もいらっしゃると思います。僕らよりもっと上の世代の方々には非常に懐かしんでくださると思いますし、まったく知らない人たちにも、ブギっていいなときっと思ってくださると期待しています」とメッセージを送った。

『ブギウギ』の放送はNHK総合で朝8時から、BSプレミアム・BS4Kでは朝7時半からスタート。

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