【MLB】 Dバックスが敵地フィラデルフィアで勝利してシリーズをタイに 持ち前の機動力野球が復活

写真:プレーオフ大活躍のDバックス・マーテ

日本時間24日、フィラデルフィアで行われたナリーグチャンピオンシップシリーズ第6戦は、ダイヤモンドバックスがフィリーズを5対1で下した。フィリーズに王手をかけられていたDバックスだったが、それに待ったをかけ、シリーズを3勝3敗のタイに戻している。

Dバックスが第6戦にして、Dバックスらしい攻撃を展開した。

Dバックスは2回にフィリーズのWエースの一角、アーロン・ノラから3点を先制する。スタメンに復帰した5番トミー・ファムと6番ルルデス・グリエル・ジュニアの連続ソロ本塁打で2点、その後に8番エバン・ロンゴリアにタイムリー二塁打も飛び出した。

5回にも2番ケテル・マーテがプレーオフ15試合連続安打となるタイムリー三塁打を放ち、4.1回でノラをKO。4対1にリードを広げた。

また、今日はDバックスが機動力野球を展開。Dバックスはレギュラーシーズンで166盗塁を決めたものの、今シリーズではわずか1盗塁と、盗塁機会と積極性を欠いていた。トーリ・ロブロ監督は第6戦ではさらにアグレッシブにと語っていたが、その通り4盗塁を決めてみせた。

7回の攻撃では、安打で出塁した9番ヘラルド・ペルドモが二盗を決め、マーテの単打で生還。その後もマーテやアレック・トーマスが盗塁を決め、追加点へのチャンスを拡大した。

Dバックスは投手陣も素晴らしい働き。先発メリル・ケリーは5回1失点8奪三振の好投を見せたが、ロブロ監督は手堅く継投策に動いた。ライアン・トンプソン、アンドリュー・サールフランク、ケビン・ギンケルと繋ぎ、最後は守護神ポール・シーウォルドが締めた。フィリーズの1~3番(シュワーバー、ターナー、ハーパー)を無安打に抑え、強力フィリーズ打線を1点に抑えた。

下馬評ではフィリーズ有利の声が多く、さらに第1・2戦の圧勝により、フィリーズがあっさりワールドシリーズ進出を決めるかとも思われた。Dバックスがホームで2度の粘り勝ちを見せたものの、第5戦をエースのザック・ギャレンで落としてしまった。そして今日は第2戦で抑えられたノラと対するという圧倒的に不利な状況だったが、Dバックスはまたもその劣勢を跳ね除けた。このプレーオフで、フィリーズに本拠地フィラデルフィアで土をつけたのはこの試合のDバックスが初めてだ。

第7戦は明日行われる予定。フィリーズはレンジャー・スアレス、Dバックスはブランドン・ファートと、第3戦の投手戦の再現を期待されるマッチアップが予想される。

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