アジアNo.1アマ決定戦に日本勢9人 優勝者に「マスターズ&全英」出場権

「マスターズ」出場権もかかるアジアNo.1アマ決定戦が開幕を迎える(撮影/今井暖)

◇アジアパシフィックアマチュアゴルフ選手権 事前情報◇ロイヤルメルボルンGC(オーストラリア)◇7055yd(パー71)

2009年に創設され、アジア太平洋ゴルフ連盟、オーガスタナショナルゴルフクラブ、R&Aが主催するアジア太平洋地域の男子アマチュアナンバーワンを決める大会が、26日(木)から4日間の日程で行われる。

大会は72ホールのストロークプレーで争われ、36ホール終了時点での上位60人が決勝ラウンドに進出する。優勝者には2024年のメジャー「マスターズ」(ジョージア州オーガスタナショナルGC)と「全英オープン」(スコットランド・ロイヤルトゥルーン)の出場権が付与される。

ことしの会場はオーストラリアのメルボルンにあるロイヤルメルボルンGC。「マスターズ」会場のオーガスタナショナルGCと同じアリスター・マッケンジー氏の設計で、1891年に開場した。過去には米国選抜と世界選抜の対抗戦「プレジデンツカップ」や、「オーストラリアンオープン」などが行われた名門コースで、本大会の開催は14年以来2度目となる。

日本勢は松山英樹(10、11年)、金谷拓実(18年)、中島啓太(21年)に続く5度目の大会制覇を目指して9人がエントリー。世界アマチュアランキング15位で、9月「ダンロップフェニックストーナメントチャレンジ in ふくしま」で下部ツアー史上8人目のアマチュア優勝を達成した杉浦悠太(日大4年)を筆頭に、ことしの「日本アマ」を制した中野麟太朗(早大2年)、女子プロゴルファー山下美夢有の弟・山下勝将(近大3年)らが出場する。

タイ開催の前年大会で3位に入った鈴木隆太(日体大3年)、同5位の隅内雅人(日大1年)のほか、高校生では前年5位の大嶋港(岡山・関西高3年)、同11位の松井琳空海(香川西高2年)、佐藤快斗(埼玉栄高3年)の3人がフィールドに入った。

<日本人選手> ※順位は10月18日時点での世界アマチュアランキング
杉浦悠太(すぎうら・ゆうた/日大4年)15位
山下勝将(やました・まさゆき/近大3年)88位
中野麟太朗(なかの・りんたろう/早大2年)92位
隅内雅人(すみうち・まさと/日大1年)118位
松井琳空海(まつい・りうら/香川西高2年)152位
下家秀琉(しもけ・すぐる/大阪学院大4年)164位
佐藤快斗(さとう・かいと/埼玉栄高3年)169位
大嶋港(おおしま・みなと/関西高3年)208位
鈴木隆太(すずき・りゅうた/日体大3年)544位

大会記録集

■歴代優勝者 ※カッコ内は開催コース
22年:ハリソン・クロウ(タイ/アマタスプリングCC)
21年:中島啓太(UAE/ドバイクリークG&ヨットクラブ)
20年:新型コロナウイルス感染拡大のため中止
19年:リン・ユーシン(中国/シェシャンインターナショナルGC)
18年:金谷拓実(シンガポール/セントーサGCニュータンジョンC)
17年:リン・ユーシン(ニュージーランド/ロイヤルウェリントンGC)
16年:カーティス・ラック(韓国/ジャック・ニクラスGCコリア)
15年:ジン・チェン(香港/クリアウォーター・ベイG&CC)
14年:アントニオ・マンダッカ(オーストラリア/ロイヤルメルボルンGC)
13年:イ・チャンウ(中国/南山国際GC)
12年:グァン・ティンラン(タイ/アマタスプリングCC)
11年:松山英樹(シンガポール/シンガポール・アイランドCC)
10年:松山英樹(日本/霞ヶ関CC)
09年:ハン・チャンウォン(中国/ミッションヒルズGCワールドカップC)

■18ホールの大会記録
パー72:「63」小西健太(12年FR)、ブレイク・ウィンドレッド(19年1R)
パー71:「63」シェイ・ウールズコブ(17年1R)
パー70:「62」ジン・チェン(15年1R)、リン・ユーシン(18年3R)

■72ホールの大会記録
18アンダー「270」: 松山英樹(11年)

■国別勝利数
4勝:日本、中国
3勝:オーストラリア
2勝:韓国

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