タリバン、援助資金から不正利益 NGO設立、米政府が指摘

 【イスラマバード共同】米政府のアフガニスタン復興担当特別監察官(SIGAR)事務所は24日までに、イスラム主義組織タリバン暫定政権の関係者らが非政府組織(NGO)を設立するなどし、米国の教育援助資金から不正に利益を得ていると指摘する報告書を公表した。

 複数のタリバン当局者が支援金を得るためにNGOを設立しているほか、支援物資を横流ししていた。タリバン関係者の企業から物品を調達するよう他の団体に圧力をかけたり、タリバン関係者を雇うよう強要したりしている。

 支援金をもらった教員や生徒から「所得税」の名目で金をゆすり取った事例もあった。

 暫定政権は「非常に不正確だ」と反論した。

© 一般社団法人共同通信社