8.9式典代替事業 小中高生の合唱・演奏を放映 長崎市庁舎で10月24日から

 長崎市は23日、台風接近の影響で長崎原爆の日(8月9日)の平和祈念式典などに参加できなかった小中高生の合唱やハンドベル演奏を、24日から市本庁舎の大型ディスプレーで放映すると発表した。児童生徒が練習の成果を披露する場がなくなり、代替事業の実施を検討していた。
 「秋の平和音楽会~未来へつなぐ 平和のメロディ~」と題し、毎日午前11時2分から5分程度の動画を流す。放映期間と内容は▽10月24日~11月7日=城山小合唱▽11月8~22日=長崎中ハンドベル演奏▽11月23日~12月7日=純心女子高合唱▽12月8日以降で調整中=長崎玉成高ハンドベル演奏。
 8月9日は城山小と純心女子高が平和公園の式典会場で、長崎中と長崎玉成高は2カ所の屋内会場でそれぞれ出演予定だったが、荒天のため参加を取りやめてもらっていた。
 23日の定例会見で鈴木史朗市長は「練習の成果をディスプレー上で披露し、音楽を通して平和への思いを届けてもらう。心温まる合唱や演奏に耳を傾けてほしい」と語った。

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