「これで何回目?」田原総一朗 朝生での暴言を反省も繰り返す失態…勇退の関口宏と同じく迫る潮時

22年7月「ファイナル アカウント」公開記念イベント(写真:時事通信)

10月20日深夜に放送された『朝まで生テレビ!』(テレビ朝日系)で、司会を務めるジャーナリストの田原総一朗氏(89)が暴言を吐き物議を醸している。

問題視されているのは、パネリストとして出演した国民民主党・玉木雄一郎代表(54)が発言していた最中のこと。

玉木氏は日本では大学の研究開発費が大幅に減らされていると指摘し、「こんなことではこの国から新しい技術やイノベーションが出てこない」と批判。様々な予算が年金や医療、介護に回されているとも言及し、「これをそもそも変えないと、同じことをまた20年、30年繰り返して日本からイノベーションもノーベル賞も全く出てこなくなる」と主張した。

すると田原氏が「いやぁ……まぁ……」と玉木代表を遮り、やや声を荒げて「そういう難しいことはともかく……」と咎めた。だが、構わずに玉木代表が「もう一つ言います。一番大事なのは……」と続けると、今度は「うるさい!黙れ!」と声を張り上げて怒鳴りつけたのだった。

その後も話を続ける玉木代表に、もう一度「黙れ!」と怒鳴った田原氏。日本共産党の山添拓参院議員(38)からは、「そういう言い方はダメですよ」と諌められていた。

田原氏の暴言にX(旧ツイッター)では、《こりゃ酷いわ、司会にあるまじき態度》《人の話聞かない人を司会にするのは無理やろ》と批判の声が続出する事態に。

いっぽう田原氏も、自らの司会者としてあるまじき態度を気にしていたようだ。

Xでとあるユーザーから《討論の場で、相手が話しているのを遮って「うるさい!黙れ!」と暴言を吐くことは、司会者として、また討論という論理的なやりとりをする場において相応しい対応だったのか、ぜひご本人の見解をご教示いただきたいです》との声が寄せられると、22日午後に更新したXでこう謝罪していた。

《ご視聴ありがとうございます。おっしゃる通りです。話しをじっくり聴かなくてはいけないです。心から反省してます。ご指摘感謝致します》

23日午前にも別のユーザーから寄せられた《毎月見てます 反省されたのなら同じ間違いをされぬ様宜しくお願い致します》との意見に、《ありがとうございます。鳥越俊太郎さんから、ジャーナリストは人の話しを聴けないといけないから補聴器入れた方がいいよ、と言われた事を改めて思い出しました。話しを聴いてこそですね》と綴っていた。

■過去にも「反省」を繰り返し、視聴者も「これで何回目?」「何を今さら」と辟易

自らの言動を素直に省みた田原氏だが、これまでも覚束ない話し方や出演者に対する激昂はしばしば波紋を呼んでいた。またその度に視聴者から苦言を呈され、「反省」を繰り返してきたのだ。

例えば’21年8月には、『朝まで生テレビ!』を視聴したユーザーから《田原総一朗の暴走に期待という感じになってきたなあ~》との声が。田原氏は年齢的な不安も感じていたようで、《高齢になり元々の性格に拍車がかかってしまうので、話をよく聞く、というジャーナリストとして基本中の基本を大切にしなくてはとあらためて反省しております》と返信。

翌月の同年9月にも《人が発言している内容をよく聞きなさい。貴方が邪魔するから議論が進まない》と寄せられた声に、《とても反省してます。よく心に留めなければ、と思ってます》とお詫びのコメントを返していた。

しかし「反省」を繰り返すも直らない態度に、ネット上では視聴者の辟易とする声も……。

《これで何回目?》
《何を今さら。もう何十年も前から人の話は聞かず言葉尻を掴む流れを遮る司会ばかり。もう色々と限界なのだろう》
《関口宏と同じ。いつまでも現役に拘って晩節を汚すようなことはしない方が良い。 散り際を知るのも才能のひとつ》
《人の意見を聞こうとしない司会者なんて辞めるべき。関口宏も辞めるし、田原も後進に道を譲るべき時期だ》

20日には、田原と同世代の関口宏(80)が来年3月いっぱいで報道番組『サンデーモーニング』(TBS系)の司会者を勇退すると発表されたばかり。来年で90歳を迎える田原氏に勇退を決断する日はやってくるだろうか、それともーー。

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