「長崎西洋館」解体へ 5月に閉館 JR九州が土地と建物を購入

解体工事が始まった長崎西洋館=長崎市川口町

 5月に閉館した長崎市川口町の商業施設「長崎西洋館」が解体されることが23日、分かった。JR九州(福岡市)が、所有者の長崎電気軌道(長崎市)から土地と建物を購入し、工事に着手した。
 JR九州によると、土地と建物を8月に購入し、既に解体作業に入っている。建物内を通過する路面電車の運行や軌道に影響はない。事業主の同社住宅開発部は、新築分譲マンション「MJR」シリーズを中心とした宅地開発を手がけているが、解体後の開発計画や用途、規模は「未定」としている。
 長崎西洋館は1990年11月に開業。長崎電気軌道のグループ会社が運営し、飲食店や雑貨店などが入居していたが、他の大型商業施設との競合や新型コロナウイルス感染拡大の影響で5月末に閉館した。

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