福井城、道路の傾斜や敷石の形に痕跡 城下図と見比べ市内発展の過程学ぶ、福井でまち歩き催し

不規則になっている石敷きの路面を見て、百間堀の痕跡を確認する参加者=10月21日、福井県福井市中央1丁目

 福井県福井市中心部に残る福井城の痕跡をたどるまち歩きイベントが10月21日開かれた。参加した20人は市立郷土歴史博物館の学芸員の案内で駅前電車通りや市中央公園などを巡り、江戸~昭和期の城下図や写真と比較しながら当時の情景に思いをはせた。

 同博物館の特別展「THE福井駅前」(福井新聞社共催)に合わせ、「ふくい城巡りプロジェクト」実行委員会が開いた。

⇒【写真複数】特別展「THE福井駅前」

 同博物館の藤川明宏学芸員が、福井駅ができ市内が発展していく過程を写真などを交えて説明。百間堀を埋め立てた現在のガレリア元町などを歩いて回り、道路の傾斜や敷石の形などに痕跡が残っていることを紹介した。

⇒福井県内の城を学び楽しむ特集「ふくい城巡り」

 本丸に県庁が建てられた経緯なども解説。開発が進み、二の丸や三の丸周辺の堀が埋め立てられ「城下町らしい景観が失われてしまった」と話した。参加者は興味深そうに観察し、熱心にメモを取っていた。

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 参加した福井市の女性(70)は「話を聞きながら巡ると想像が膨らんで、当時の城下の様子がよく分かった」と話していた。同博物館の特別展も観覧した。

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