2023年F1第19戦アメリカGP決勝トップ10ドライバーコメント(2)

 2023年F1第18戦カタールGPの決勝レースで優勝〜5位のドライバーが日曜日を振り返った。優勝〜5位のドライバーはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、ランド・ノリス(マクラーレン)、カルロス・サインツ(フェラーリ)、セルジオ・ペレス(レッドブル)、ジョージ・ラッセル(メルセデス)だ。

■ジョージ・ラッセル(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム)
決勝=5位(56周/56周)

2023年F1第19戦アメリカGP ジョージ・ラッセル(メルセデス)

 今日は、スタートのまずさがレース全体に響いた。3つポジションを落とし、その後、ハードタイヤに換えた後、なぜだか分からないが、大幅にペースを落としてしまった。さらにリフト・アンド・コーストも行わなければならず、どんどん後退していった。でも、ミディアムタイヤを履くと、突然、コース上で最速のレベルまで速さが向上した。最終スティントでは、マックスとの差を10秒以上縮めたんだ。表彰台争いをするポテンシャルがあったと感じたので、それができなくて残念だった。

 ポジティブな点は、マシンが改善したことだ。僕たちは今、2024年に100パーセント集中している。それでもこれから行くいくつかのサーキットは、僕たちとの相性がここより良いだろうことも分かっているから、どこまでやれるか楽しみだよ。

 今回は僕にとってまとまりのない週末だったけれど、残り4戦が楽しみだし、大きなモチベーションを感じている。

■セルジオ・ペレス(オラクル・レッドブル・レーシング)
決勝=4位(56周/56周)

2023年F1第19戦アメリカGP セルジオ・ペレス(レッドブル)

 もちろんもっと良い結果を望んでいた。時折すごく良いペースを発揮できたけれど、一貫性がなかった。厳しいレースだった。フェラーリは改善したみたいだね。でも僕たちも、昨日より一歩前進することができたと思う。

 今日はオーバーテイクがとても難しかった。ターン11の出口は、風が強くて、路面がラフで、かなり困難だった。何度かライバルをアンダーカットするチャンスがあったと思うので、チーム全体でチェックしてみる必要があるだろう。

 週末のなかで、何が悪かったのかについては分かっているから、今後のレースに向けて楽観的に取り組んでいける。この週末から学習する必要がある。メキシコに向けて役立つことがいくつかあるからね。ペースをもっと引き出せるはずなので、次戦のホームグランプリを心から楽しみにしている。

■カルロス・サインツ(スクーデリア・フェラーリ)
決勝=3位(56周/56周) ※順位変更前のコメント

2023年F1第19戦アメリカGP カルロス・サインツ(フェラーリ)

 今日のリザルトは、僕たちに可能な最大限のものだったと思う。レースを通して、ペースはまずまずだった。終盤には3番手を走るマシンとのギャップを縮めることもできた。残念ながら今日前を走っていたライバルたちは、僕たちよりも速かったので、追いつくことはできなかったけどね。

 僕たちは望んでいる位置にいないが、今回厳しいレースになることは最初から分かっていた。これから焦点をメキシコに切り替えて、次週に備える必要がある。

■ランド・ノリス(マクラーレン・フォーミュラ1チーム)
決勝=2位(56周/56周)

2023年F1第19戦アメリカGP ランド・ノリス(マクラーレン)が2位

 序盤にレースをリードして、最高の気分を味わえたよ。レースのかなりの部分をコントロールできたけど、それでもまだ少し足りなかった。でも、僕としてはいいレースだったので満足だ。デグラデーションの面で、難しいレースになるだろうと最初から思っていた。だけど、どのスティントでも最初の10周のペースはとても良かったんだ。

 僕らは目標に向けて着実に進んでいる。週末ごとに進歩していて、あといくつかのステップが必要なだけだ。この週末を迎えた時点では、ポディウムフィニッシュまでは予想していなかった。だから、全体としては大満足だよ。

■マックス・フェルスタッペン(オラクル・レッドブル・レーシング)
決勝=優勝(56周/56周)

2023年F1第19戦アメリカGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が優勝

 50回目の優勝を、ここオースティンで達成できるなんて、信じられないような気持ちだ。もちろん、とても誇らしく思う。これからももっとプッシュし続けていくよ。

 6番グリッドからのスタートだったので、興味深いレースだった。少しずつトップに近づいていった。でも、今日はペース上のアドバンテージがそれほど大きくなかったし、ブレーキに苦しんでいた。走っていて昨日と同じ感触を持てず、それによって予想していたよりずっと苦労することになった。

 そもそも6番グリッドから始めること自体、大変だったし、さらにレース全体を通してブレーキにとても苦労していた。このサーキットでは、たくさんのブレーキングポイントがある。終盤は(ハミルトンが)後方からかなり近付いてきていた。それに、バックマーカーにも苦労したし、タイヤも終わりかけていたので、そういった要素で少し苦しんだ。

 今日は戦略に頼る必要があったが、チームは素晴らしい仕事をしてくれたよ。

© 株式会社三栄