レクサスLX、ランクル、アルファード…1都6県で計1億7千万円相当の高級車など盗む 容疑の外国籍の男ら追送検

押収されたCANインベーダーなど(埼玉県警提供)

 埼玉を含む1都6県で国産高級車などを盗んだとして、県警捜査3課と越谷、吉川、所沢、朝霞署と千葉県警の合同捜査班は23日、窃盗の疑いで、住所不定、コロンビア国籍で無職の男(37)=窃盗罪などで公判中=ら男女5人をさいたま地検に追送検した。同課などではこれまでに自動車盗など91件(被害総額1億7782万円相当)を確認、うち38件(被害総額6550万円相当)を追送検し、捜査を終結した。

 追送検容疑は共謀の上、昨年2月17日ごろから6月13日ごろまでの間、東京都や埼玉県、千葉県、茨城県、神奈川県、愛知県内の駐車場など34カ所から、国産高級車など216点を窃取した疑い。5人のうち2人は容疑を認め「生活費や遊興費欲しさにやった」旨の供述をしているという。

 同課によると、昨年4月に千葉県市原市内の路上に放置されていた盗難車に関する付近の防犯カメラの精査やその後の捜査によって、5人が一連の犯行に関与していたことを特定した。

 主導していたのはコロンビア国籍の男とみられ、エンジンを制御するシステムに侵入して車のエンジンをかける「CANインベーダー」などの機器を使用して、主にトヨタのレクサスLXや同社製のランドクルーザー、アルファードなどの国産高級車など45台を盗み、その後はヤードなどに運び売却していたとみられる。

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