犬が知らない人に吠える4つの理由と改善方法に「吠える理由を知れば解決できそう」「まずは心理を読み解くのが大事だね」

犬が知らない人に吠える理由

「散歩中、すれ違う人に吠えてしまう」「配達員に吠えてしまい驚かせてしまう」など、愛犬が知らない人に対して吠えてしまうと対応に苦労しますよね。その都度「うちの犬がすみません」と謝らなくてはならず、犬に対して強い口調で叱ってしまうこともあるでしょう。

吠えてばかりいては散歩もままならず、ドッグランやドッグカフェに行くことも難しいものです。犬の飼い主としては、残念な気持ちにもなることでしょう。

いわゆる犬の無駄吠えと呼ばれる問題行動は、どんな飼い主も頭を抱える課題です。ですが、理由を探ることで正しい解決策を導き出すことができます。ぜひここでまとめた、犬が知らない人に吠える理由を参考にしてください。

1.防衛本能のため

犬は危険や不安を抱くと、防衛本能から吠えることがあります。犬は生後6ヶ月ごろから警戒心が身につくため、急に吠えたり怯えたりするような行動が見られるようになります。

つまり、知らない人が接近しただけで犬が吠えるのは、身の危険を感じているからでしょう。

2.自分のテリトリーを守るため

犬には本能的に強い縄張り意識があるため、常にテリトリーを守ろうとする習性があります。そこへ入ってきた侵入者に対して、必死に吠えて追い出そうとするものです。

また、犬が知らない人に吠えるのは自分のテリトリーにいる家族、つまり飼い主を守るための行動でもあります。警戒心の強い犬ほど知らない人に対して必死に吠えてしまう傾向があるため、相手に危害を与えないよう注意もしなければなりません。

3.人に慣れていない

犬が知らない人に吠えるときは、飼い主以外の人に対してネガティブな感情を抱いている状態です。子犬の頃に親家族と離れて暮らした犬ほど社会性が身につきにくく、人に対して警戒心を持ちやすくなります。

よくない環境で育った保護犬など人間不信に陥っている可能性もあるため、警戒心を解くのはなかなか難しいです。何らかのトラウマがある犬であれば、その点を考慮しながら対策を考えなければなりません。

4.嬉しくて興奮している

ネガティブな意味だけではなく、中には嬉しくて吠えている犬もたくさんいます。しかし興奮が高まっている状態なので、安易に手を出すと噛みつかれる危険があることも忘れないでください。

たとえ嬉しさで吠えていたとしても、知らない人を驚かせてしまうので配慮をしなければなりません。まずは愛犬が興奮しないように対策を取りたいですね。

犬が知らない人に吠える行動を改善する方法

愛犬が知らない人に吠えて驚かせてしまうと、飼い主としてはつらい気持ちになるものです。このような犬の無駄吠えをやめさせるには忍耐と時間が求められますが、今対策を取らないとますます悪化してしまう可能性があります。ぜひここでまとめた、犬が知らない人に吠える行動を改善する方法を参考にしてください。

興奮を落ち着かせる

まずは、犬の興奮から落ち着かせることが肝心です。犬は吠え出してしまうと興奮が高まってしまい、知らない人に飛びついてしまう、あるいは噛みついてしまう危険性も出てくるので飼い主がやめさせなければなりません。

犬の興奮を落ち着かせるには、吠える前に制御させてください。これには日ごろから、「待て」「伏せ」「お座り」といったしつけを教えておく必要があります。

散歩中に知らない人が接近してきたら「待て」などをさせ、リードを短く持ったまま通過するのを待ちましょう。これができたら「いいこ!」とたっぷり褒めてあげてくださいね。

少しずつ人に慣らす

【写真5:おやつをもらう犬】216204086

知らない人に対してネガティブな感情を持ちやすい犬でも、少しずつ人に慣らすことで落ち着いて接することができるようになります。来客に吠えて困っている場合は、最初のうちは別室に移しておくか、クレートやケージに入れておいて落ち着かせるようにしましょう。

犬が興奮をして部屋を走り回るとケガをすると危険であり、来客に危害を与えない意味でも犬の行動を制限しておきます。もし飼い主の友人が遊びにくるなど、部屋に入ってくる場合は犬が吠えていてもしばらく何もかまわずに様子を見てください。

飼い主と友人が仲良くしている様子を見せて、犬に「安全な人」だと理解させましょう。可能であればお客さんの手から犬にオヤツを与えてもらい、友好関係を深めてもらうといいですね。ただし、犬が噛み付く危険もあるので初めは投げて与えるような形を取ってみてください。

まとめ

犬が知らない人に吠えてしまうという問題を解消させるのは、簡単なことではありません。

しかし、時間をかけて少しずつ改善に向かうことはできます。

そのためにも、まずは愛犬が吠えてしまう理由を知ることが大切です。愛犬と一緒によい方向へ向かうよう、努力を積み重ねてみてください。

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