プレマ、2024年FIA F2にメルセデス育成の17歳アントネッリを起用。FRECAから飛び級

 プレマ・レーシングは10月23日、2024年シーズンのFIA F2においてメルセデス育成の17歳アンドレア・キミ・アントネッリを起用すると発表した。2023年のフォーミュラ・リージョナル・ヨーロッパ(FRECA)王者はFIA F3を経ず、飛び級するかたちでF1直下のFIA F2に参戦する。

 イタリア・ボローニャ出身のアントネッリはレーシングカートでの数々のタイトルを経て、2021年に15歳の誕生日を迎えるのを待って、シーズン中盤よりプレマ・レーシングよりイタリアF4に参戦。2022年にはイタリアF4、ドイツのADAC F4にフル参戦し両シリーズでタイトルを獲得したほか、同年のFIAモータースポーツ・ゲームスのF4カップでも王者に輝いている。

 2023年には冬季に開催されたフォーミュラ・リージョナル・ミドルイーストでタイトルを獲得すると、勢いそのまま同年のフォーミュラ・リージョナル・ヨーロッパにプレマ・レーシングより参戦しタイトルを獲得。フル参戦はわずか2年のシングルシーターキャリアで5つのタイトルを獲得することとなった。

 レーシングカート時代からメルセデスのジュニアプログラムにも所属していたアントネッリの2024年動向には注目が集まったが、プレマ・レーシングより2024年のFIA F2参戦が明らかにされた。アントネッリは、フォーミュラ・リージョナル・ヨーロッパからFIA F3を経ずに、飛び級でF1直下のシリーズに挑むこととなる。

「このチャンスをとてもうれしく思っている。フォーミュラ・リージョナルからFIA F2へのステップは大きなジャンプになる。FIA F2はレベルが本当に高いから、とてもチャレンジングなものになることは分かっている。FIA F2は来年新車が導入されるけど、それでも僕にとっても他の選手たちにとってもタフなものになるだろうね」とアントネッリはコメント。

「テストではできるだけ多くのことを学び、最初のレースに備えたいね。プレマ・レーシングでシングルシーターのキャリアをスタートさせたので、プレマ・レーシングで仕事を続けられることをうれしく思う。彼らは第二の家族だし、僕は彼らと仕事をするのが大好きだ」

 プレマ・レーシングのチーム代表を務めるルネ・ロジンは「キミを我々のFIA F2チームに迎えられることを誇りに思っている」とコメント。

「キミとは彼のレースキャリアの最初から我々と一緒にいるので、我々は彼のことをよく知っているし、彼がシングルシーターにフル参戦した最初の2年間に成し遂げたことを特に誇りに思っている。キミは才能豊かなレーサーであり、素晴らしいチームプレーヤーでもある。2024年シーズンがどのようなものになるのかが楽しみだ」

 アントネッリはアブダビのヤス・マリーナで開催されるFIA F2ポストシーズンテストからチームに合流する予定だ。

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