改正案の影響「否定できない」 埼玉知事、所沢市長の落選に

記者会見する埼玉県の大野元裕知事=24日午後、埼玉県庁

 埼玉県の大野元裕知事は24日の定例記者会見で、自民、公明推薦の現職落選となった22日の所沢市長選について、自民党県議団が提案して撤回した虐待禁止条例改正案の影響は「否定できないと考えている」と述べた。

 大野氏は「改正案には大きな反響があった。他山の石とし、埼玉県が子育てしにくいという誤った印象を与えることがないよう、真摯に取り組む」と話した。

 市長選では元衆院議員の新人小野塚勝俊氏(51)が現職の藤本正人氏(61)らを破り初当選。小野塚氏は、子どもだけの留守番など放置を禁じた虐待禁止条例改正案に触れ、「机上の空論だ」と批判していた。

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