アフガニスタンの人物や風景を緻密な筆致で描いた岡山市出身の鉛筆画家・大倉敏隆さん(41)=神奈川県秦野市=の初の個展が24日、岡山市北区柳町の山陽新聞社さん太ギャラリーで始まった。29日まで。
大倉さんは2015年、首都カブールなどを訪問。紛争のイメージが強い同国の日常を伝えようと現地で撮影した写真を基に描いた53点を展示している。
朽ちた戦車の傍らで遊ぶ子どもの作品からは紛争と隣り合わせの暮らしぶりが伝わる一方、イスラム教のモスク(礼拝所)や岩窟住居、スパイスやナンを売る店など穏やかな日常の風景も描写。歴史や食文化、教育などの解説文も添え、大倉さんは「懸命に生きる人や美しい自然、文化があることを感じて」と話している。
午前10時~午後6時(最終日は午後4時まで)。入場無料。