SDGsの取り組み 会員で横展開 岡山南商工会 訪問事業スタート

藤クリーンリサイクルセンターで再資源化の取り組みを学ぶ参加者

 岡山南商工会(岡山市南区藤田)の藤田地区運営委員会は24日、会員事業所を訪問し合い、SDGs(持続可能な開発目標)や人材確保などの取り組みを各社で横展開する事業を始めた。初回は、同地区の経営者ら20人が産業廃棄物処理の藤クリーンリサイクルセンター(同所)を訪れ、再資源化の取り組みを学んだ。

 同社の松田一寿社長は、入ってくる廃棄物の90%をリサイクルし、再資源化をさらに進めるために研究開発部門を設けていることを説明。全社員を対象に月1回開いているSDGs勉強会も紹介し、「自分たちの仕事を環境問題と関連付け、当事者意識を持つことが必要になる」と述べた。

 参加者は同センター内で、解体現場から出たコンクリートくずや木くずを破砕して、再生砕石や木質チップにしている様子を見学。参加した建設業・相栄ホーム(同迫川)の杉山裕幸社長は「再資源化の取り組みは刺激になった。廃棄物を出す際には、しっかり分別するように徹底したい」と話していた。

 藤田地区の会員は316社。訪問事業は各社の先進的な活動を学び合い、自社の経営に生かす狙いで運営委が企画し、今後も定期的に行うことにしている。

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