公園の遊具の使用頻度をセンサーで可視化 効率的な点検の実証実験 仙台・太白区

公園の遊具の使用状況を可視化することで効率的な点検作業などにつなげようと、仙台市で実証実験が行われています。

実証実験は、宮城県で遊具の製造を手掛けるミヤックスが、スポーツ用品などを製造販売するアシックスなどと連携して行っていて太白区秋保の商業施設、秋保ヴィレッジの公園で行われています。

坪谷歩香記者「実証実験に使われるのは、重さ5グラムほどのセンサーです。これまでは靴などに内蔵して運動量や位置情報の把握に活用されてきましたが、遊具に取り付けることで使用状況や時間を計測します」

センサーは遊具の14カ所に設置されていて、ブランコの振り子運動やターザンロープの振動などの計測が可能です。

ミヤックス高橋蔵人社長「公園の遊具は国土交通省から年に1回点検するよう指針が出ていまして、我々の目視だけでは確認できないような、例えば回数だったりどれくらい遊ばれているのかという情報が中々分かりませんでしたので」

使用頻度によって遊具や部品の消耗度合いは異なるため、年1回の点検前に故障してしまう可能性があります。

そのため、使用状況を可視化することで点検の時間やコストの削減が期待されています。

秋保ヴィレッジ石垣直哉さん「劣化すると、万が一事故が起こるとこちらとしても不安な点はあるので、数値で管理していただけるとすごく安心して私たちも施設運営することができるなと思っています」

実証実験は2024年春ごろまで行われ、消耗具合や交換時期を自動で管理者に知らせるシステムの開発も進める予定です。

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