◇米国女子◇メイバンク選手権 事前（24日）◇クアラルンプールG＆CC(マレーシア)◇6246yd（パー71）
「独特な湿気で、汗がベットリ。はちみつを塗ったみたい」と勝みなみはクアラルンプールの蒸し暑い気候を表現した。前週の韓国「BMW女子選手権」からは、20度以上の気温差がある。上着を着こんで練習した韓国は、ウエーティング1番手から試合に出られずコースを去った。
前週の初日は早朝にコースに向かい、わずかな可能性にかけて最終組がスタートするまで待機。出場枠は降りず、午後の便で帰国した。「疲労がたまっていたのかな」と、膝に痛みが出たこともあり、週末の3日間は出場が決まっていたマレーシアに備えて休息を取った。
来季フルシード獲得に向けて、今週からまたプレッシャーのかかる試合が続く。フルシードが与えられる年間ポイントレース80位までは、現状あと1ランク。予選落ちのないアジアシリーズ残り2戦が正念場だ。「1試合は日本ですし、楽しく回れたら。調子がすごく悪いわけではないので、流れに乗っていけたら上位に行けると思う」と話す表情は明るい。
心配なのは、雷雨予報が続く天候だけ。この日も練習ラウンド18ホールを予定していたが、15番まで行ったところで雷雨のためストップした。
諦めて帰る選手を見送りながら「16番からの3ホールは見ておきたい」と2時間粘ったが、天候の回復が見込めず断念。「今週は雨のゴルフになるのかな。でも、はちみつ塗られた上にカッパなんて着られないですよね」と楽しそうに笑って、コースを後にした。（マレーシア・クアラルンプール／谷口愛純）
