【リニア】県・地元関係者らが意見交換 南アルプス環境への影響は?(静岡県)

リニア中央新幹線のトンネル工事に伴う南アルプスの環境への影響について、静岡県と地元関係者らが参加して意見交換会が開かれました。

リニア中央新幹線のトンネル工事に伴う南アルプスの環境への影響については、国が設置した有識者会議で議論が続けられていて、国の有識者会議は、9月、これまでの1年4か月にわたる議論の成果をまとめた報告書案を示しました。

こうした中、県は24日、国の有識者会議の委員や地元関係者などを招いて、環境保全についての意見交換会を開きました。意見交換の中で、地元関係者からは「地下水位が低下して環境に影響が出た後の対応どうなるのか?」など心配の声も聞かれました。

(高山植物保護ボランティアネットワーク 西畑 武さん)

「(地下水が)減ってしまった後の対応は全然できないんですよね。減った後、植物が枯れ始めたとき、どうするのか答えは出ていますか?」

(国の有識者会議 丸井 敦尚 委員)

「トンネル周辺の(対策)工事をして、地下水位が下がるのを、なるべく食い止めましょうというところまで話がついて、それ以上のことは決まっていない」

県は24日に出た意見も踏まえ、国交省に対し、県が懸念する課題について、有識者会議での議論を求める意見書を提出する方針です。

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