韓国、19年ぶり医学生増へ 地方で不足、医師会反発も

ソウルの大学病院=24日(共同)

 【ソウル共同】韓国政府は24日までに、医大の定員を19年ぶりに、2025年度から増やすと発表した。若者の首都圏志向による地方の医者不足を解消させる狙い。だが首都圏偏在解消につながらず、必要とされる産婦人科や小児科などより、収入の多い美容医療に卒業生が流れる恐れもある。医師協会が増員に反発の動きを見せる中、政府との議論が本格化する。

 政府などによると、地方のがん患者の3割はソウルの病院で治療を受けた。ソウルにある五つの大きな総合病院を地方から訪れた患者は昨年約71万人で、9年前より4割増えた。

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