超罪作りな後輩を演じる俳優・西垣匠「ある意味、まっすぐ」

ヨーロッパ企画・上田誠のオリジナル脚本によるタイムパトロール・ラブコメディドラマ『時をかけるな、恋人たち』(カンテレ)。その初回放送(10月10日)のTVer再生数が100万回を突破した同ドラマで、視聴者のお姉さま方の心をざわつかせているのが、後輩・広瀬航を演じる西垣匠だ。

ドラマ『時をかけるな、恋人たち』で、主人公を振りまわす後輩・広瀬航を演じる西垣匠(C)カンテレ

同ドラマは、令和の時代を生きる「つじつま合わせ」が大得意な主人公・常盤廻(吉岡里帆)と、その恋の相手役で未来からやってきたタイムパトロール隊員・井浦翔(永山瑛太)の2人が、タイムパトロール隊のメンバーとして違法に時をかけてくる恋人たちを取り締まりながら、自らも時空を超えた本気の恋をするタイムパトロール・ラブコメディ。

なかでも、主人公・廻の恋心をざわつかせる「超罪作り」な後輩・広瀬航を演じているのが、俳優・西垣匠。廻が働く広告代理店の後輩で、密かに思いを寄せていたが、突然、会社の受付嬢・梓若菜との婚約を発表。廻を絶望の淵に追いやったかと思えば、廻のことも気になっていますアピールをはじめる広瀬に、SNSでは話題沸騰。第3話では、「結婚をやめようと思ってる」と廻を呼び出して告白する展開に、もうひとつの恋がスタートするという。

西垣は自身が演じる広瀬について、「優柔不断というか、女性からすると『はっきりしてよ』って思われるような人だとは思うんですけど。それでも許されるというか、愛される人間なのかなとも思ってて。彼はひとつも悪気がないですし、彼のなかの正義があるというか。本当、かわいらしい人だなと思いますし、自分に正直というか、ある意味、まっすぐだなとは思いますね。ちょっとほっとけない感、後輩感みたいなものは、なるべく出せるようにしました」とコメント。

さらに、「実は、僕も最初に台本を読んだときに、広瀬って本当にヤバいやつで、どうしよう・・・って思ったんですよ(笑)。これ、何が正解なんですか・・・?って。僕のなかでいくら考えたとしても理解できないタイプの人だったので、そのときに思った通りに動こうって。だから、もうそこは割り切って、毎回、監督に確認しました。『今、誰が好きなんですか?』って。超罪作りな後輩役を、超罪作りな感じで、やれたかなと思います」と笑顔を見せた。

広告代理店で働く主人公・常盤廻(吉岡里帆、左)とその後輩・広瀬航役の西垣匠(C)カンテレ

主演の吉岡は、西垣の演技について、「広瀬って、本当に怖い男ですよね(笑)。演じているのが西垣くんだから、女性を翻弄するこの役が、愛嬌のある憎めないキャラクターとして成立しているんだと思います。婚約直後に告白された廻や婚約者の梓は振り回されまくっていますが(笑)。でも、広瀬とのこの恋愛模様のおかげで廻の人間味というか、巻き込まれ型の面白さが出て、共感してもらえるキャラクターになれたのかもしれません」と絶賛する。

10月24日放送の第3話について、西垣は「2話のラストで『今夜会えませんか』っていうメッセージを廻さんに送って、ここから広瀬くんの暴走が始まるというか。婚約者がいるけど好きな人がいるみたいな状況が出てきてしまって、3話は廻さんの初恋の相手も出てきたりするんです。今夜の冒頭は、僕の方が恋心をざわつかせられるんですよね。これから広瀬劇場が始まる感じはあるので、ぜひ、そちらも楽しみにしていただけるとうれしいです」と笑顔でアピールした。同ドラマは毎週火曜・夜11時から放送(カンテレ・フジテレビ系全国ネット)。

カンテレ『時をかけるな、恋人たち』

脚本:上田誠(ヨーロッパ企画)
出演:吉岡里帆、永山瑛太、伊藤万理華、西垣匠、じろう(シソンヌ)、田中真琴、夏子、石田剛太

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