THE BEAT GARDEN、全国ツアー【Bells.】完走レポート「このアルバムでツアーを回ることができて幸せでした!」

ドラマ『六本木クラス』の挿入歌「Start Over」を収録したTHE BEAT GARDENの通算4枚目のアルバム『Bell』を引っ提げた全国20か所を回るツアー【Bells.】のファイナル公演が、10月20日に東京・渋谷Spotify O-EASTにて開催された。

「幸せの始まり」という意味をもつアルバム『Bell』を体現するようなツアーとなり、今年の7月から約4か月間にわたって開催された全国ツアーが遂にファイナルを迎え、彼らを応援しているファンが全国各地から集まった。

開演時刻を迎えるとSEが鳴り響き、ステージの幕が開く。会場に響き渡る大きな手拍子とともにU、MASATO、REI、サポートDJのkowta2がステージに登場し、アルバム『Bell』に収録されている「High Again」で幕を開けた。冒頭からアクセル全開のパフォーマンスを繰り広げ、オーディエンスのテンションを一気に引き上げた彼らはさらに「マリッジソング」、「Don’t think, feel.」を立て続けに披露した。

「僕らにとってこのツアーが夏でした。そんな夏にぴったりな曲を!」とUのMCから披露されたのは夏の甘酸っぱい恋を歌った「夏の三角関係」だ。ゆったりとしたメロディーに会場は自然と横に身体を揺らした。続いて披露されたのはロックバンドwacciの橋口洋平が楽曲提供した「あかり」。この楽曲は彼らにとって初めての提供曲だったが、そんなことも感じさせないほどの彼らの圧倒的な表現力を見せつけた。

「楽しんでますか! 僕は見ての通り浮足立ってます(笑)」と会場の笑いを誘いながら、「全国20公演回れたことがすごい、無事にファイナルを迎えることができて、そしてなによりO-EASTでワンマンできることが嬉しいです!」とファンへの感謝を伝えた。

続いて披露された曲は会場ごとに違う日替わり曲として「Satisfaction」を披露。2ndアルバム『メッセージ』に収録されているかなりレアな曲とあり、会場の熱量が一気に上昇した。会場の一体感を作り上げたかと思うとステージは暗転。再び明かりがつくとピアノを弾くREIの姿が。REIのピアノ・パフォーマンスから披露された曲はドラマ『自転車屋さんの高橋くん』のオープニング・テーマ「初めて恋をするように」。続けて「あのね」を届けた。

「このアルバムでツアーを回ることができて幸せでした。声が出せるツアーが戻ってきて、あなたの声にも出会えて、何より僕らのことを予定に入れてくれてありがとう。次の曲はこうやって会いに来てくれるみんなのことを思って書いた曲です」とファンへの感謝の気持ちを表し、アルバムの最後の曲「ラブレター」を歌い上げ、続けて披露された「本当の声で」で会場が一体に。

「10年前に大阪から3人で上京してきて、東京のライブハウスのことなんて知らなかったから直接O-EASTの事務所に直接行って出演相談をしたことがある。直接相談にくるアーティストなんていないから面白がってもらえて、O-EASTの深夜のイベントでサブステージに出させてもらったことがある。当時ステージに立てたことが嬉しかったけど、今日こうしてワンマンとしてメインステージに立てていることが嬉しいです。来てくれてありがとう」とO-EASTのエピソードを話し、「なんでか分からないけど俺ら遠回りばっかりで、すぐ売れるみたいな10年ではなかったけど、遠回りしたからあなたに会えたと思ってる。あなたに出会えてよかった。応援してくれてありがとう。これからもよろしくお願いいたします!」とこれまで支え続けてきてくれたファンへの感謝を述べた。

続いて披露された曲は10年前に友達として始まった彼ら自身のことを歌った楽曲「エピソード」だ。これからも3人で歌い続けるという決意表明のように歌い上げた。そして本編終盤、「ぬくもり」、そして彼らの最大のヒット曲「Start Over」を立て続けに歌い、O-EAST中に「ウォ!」の掛け声が鳴り響いた。彼らのメジャーデビュー曲「Never End」を本編最後に披露し、“夢は終わらない”という強いメッセージとともにこれからも活動を続けていくことを約束した。

「アンコール!」の掛け声と拍手に応えて再び登場した4人は「花火」を披露。途中REIが歌い忘れる部分があったが、彼らの仲の良さがステージ上で表現された特別なものがあった。そして「このツアーでたくさん育ててもらった曲です」と言い、披露されたのはアルバム『Bell』のリード曲「心音」だ。コロナ禍を経てまた3人で歌い続けたいと思ったという彼らの強い意志が込められた圧巻のパフォーマンスで会場のボルテージは最高潮に。ラストはやはりこの曲、インディーズ時代からの最強キラーチューン「Sky Drive」で幕を閉じた。

「幸せの始まり」という意味のアルバム『Bell』を引っ提げた本ツアーはどの会場も幸せに満ち溢れていたに違いない。彼らの活動はとどまることを知らず、公演最後に来年4月13日に初のZepp DiverCity(TOKYO)でのワンマンライブを発表。これからも幸せを掴み取っていくであろうTHE BEAT GARDENの来年の活動も期待だ。

Photos by Yuto Fukada

◎セットリスト
【THE BEAT GARDEN「Bells.」】
2023年10月20日(金)東京・渋谷 Spotify O-EAST
1. High Again
2. マリッジソング
3. Don’t think, feel.
4. 夏の三角関係
5. あかり
6. Satisfaction
7. 初めて恋をするように
8. あのね
9. ラブレター
10. 本当の声で
11. エピソード
12. ぬくもり
13. Start Over
14. Never End
<アンコール>
15. 花火
16. 心音
17. Sky Drive

◎公演情報
【THE BEAT GARDEN one man live at Zepp DiverCityTOKYO「good error」】
2024年4月13日(土)開場17:00/開演18:00
チケット:1F指定席6,000円、2F指定席6,000円(どちらも税込)
※入場時ドリンク代別途必要
※未就学児入場不可
※営利目的の転売禁止。転売チケットでの入場不可。

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